第2話 二度寝

「ん……」


セミの鳴き声が耳に響く。

そして、じんわりと汗が滲む。

蒸し暑いことに気が付き、怠い体を起こし周りを見渡す。

そこには止まった扇風機が1台あった。

俺はそれの電源をつけて携帯を確認する。

日付けを確認すると扇風機の首をベッドに向けて再びベッドに寝転がる。

そうして俺は二度寝についた。


眼の前には赤信号になってる交差点と制服を着た女性がいた。

眼の前の女性はこちらを満面の笑みで見ている。


そこで俺は、勢いよく目覚めた。


「はぁ…はぁ…はぁ…」


額からは汗が滲み肌着は汗で湿っている。

あの記憶は……

深く考えようとしたところで電話がなる。

携帯には「花屋」と映っていた。

俺は携帯を手にとって電話に出る。


「もしもし?」

「あ~もしもし?

いつものお客さん?

取り置きあるから早めに来てくださいね。」


そう言って電話が切れた。

それで俺は思い出す。

今日は俺の愛した彼女の命日だったということを。

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手向けの花束 パム @pamutto

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