第??話 『教えて兄者!』凄く知りたいです祭


「なあ、俺呼び出されて台本渡されたんだけど、マジで何なの?」

 俺は台本を視聴者開いて見せる。


『えーっと?』

『それは台本では無くノートでは?』

『表紙に「教えて兄者!」と書かれたノートw』

『リスナーからの質問を受け付けるしか書かれてないw』

『雑ゥwww』

『そんな雑なの祓戸様?』

『待って?企画オーディンって書かれてあるんですが?』


「ああ、主神の方ではなくその上、本来の主であり創造神の方。ゴールデンと歌舞伎町の飲み屋街でLRでくだ巻かれた挙げ句これ渡された」


『ヤヴェ神様お二方w』

『オーディンが2人居るの?』

『自分を自分に捧げる儀式云々ってのがハヴァマールの一節に無かった?』

『柱…ってまあ、日本じゃねーし良いのか?』

『それどんな異界の居酒屋なんですかねぇ!?』

『駄目だ!頭が混乱してきたぞ!?』


「創造神系は普通に出歩くから嫌なんだよ…アクが、個性が強過ぎて面倒なんだよ…ああ、世間で言われているオーディンは名乗ることが許された感じだろうなぁ…詳しくは知らん。さて、質問に答えるコーナーらしいが、質問は?」

 そう言った瞬間に爆速でコメント欄が流れる。

 そんな中、適当に質問を一つ抽出する。


『岩崎家皆バグった能力なんですか?あと、巫女様からの好感度TOP3は?』


「一応、確認したんだが、本来俺は学習能力以外は凡俗らしいぞ?弛まぬ努力と学習、そしてまともで尋常じゃ無い大人とそうでない大人がいた結果だな。

 友紀は完全に天然だ。生まれてこの方ずっと天使のような感じだな。温室栽培した覚えは無いが、奇跡というのもおこがましいレベルの確率で善性MAXな人物。

 常に感謝を忘れず万物に感謝をする…そう言う意味では友紀がバグだな。

 さて最後に佑那だが…アイツは才能40% 努力40% 教育(学習能力)20%だな。

 きっかけがあれば才能が開花する。しかしそれ以上の努力を苦も無くこなす秀才型天才だ。

 佑那のものを数値にしたわけだから一覧で出すか…」


 岩崎結羽人 才能:20% 努力50% 教育(学習能力)30%(速読・瞬間記憶等)

 岩崎友紀  才能:50% 努力30% 教育(学習能力)20%(善性(極) 祈祷力)

 岩崎佑那  才能:50% 努力40% 教育(学習能力)10%(天賦の才)


「これは才能割合を3分類にした場合だから目安と思ってくれ。後ろは恐らく持っていると思われる特異能力だな」


『いや、兄者は絶対違う。むしろ兄者の割合は100%ではなく500%』

『落ち着け。これは正しい。きっと特異能力の”等”で無茶苦茶色々あるんだ!』

『成る程!』


「あとは…好感度、なぁ…俺が見た範囲で人間あれば探索者協会の藤岡課長が1位、同じく探索者協会の巽彩弥子が2位、同じく探索者協会の西脇諾人が3位だな。協会と自宅をひたすら往復していたような社畜だったわけだし、友人らとの連絡を取り合っていないようだからな…ああ、俺ら家族と商店街の面々は除外したぞ?」


『俺、協会に入ります!』

『巫女様の好感度の高いオトコがいるだと!?』

『協会の西脇って、オネェな人じゃね?』

『は?』

『詳しく』

『巫女様に女性の影!?』


「次の質問チョイスするぞー」


『岩崎兄妹は結婚する気あるんすか?』


「ない。次」


『待って待って!』

『一刀両断w』

『貴方になくても他の弟妹はw』

『ないんかい』


「友紀は「世界の状況が落ち着いてから考えるけど、神様方へのお勤めもあるしなぁ」と。佑那は「え?私と互角で戦える異性で綺麗系か可愛い系だったらね」と言っていたが…どう思う?」


『あっ、無理』

『これは、ないですねぇ』

『巫女様は神と結婚する気ですかねぇ!?』

『それ言うなよ!神々のガチバトルやぞ!』


「次」


『ちょいメタいけど、兄者が主人公の外伝的な話は予定にありますか?もっと世界観を読み込むために巫女様中心視点だけでなく、別視点かつ巫女様の身内である兄者視点からを読んでみたいです』


「どういう事だろうか…俺の初異世界話とかか?それとも異世界召喚された時の話か?」


『何それあるの!?』

『流石ラノベ主人公w』

『召喚された俺は勇者ではなく聖者でした…的な?』

『むしろ召喚陣が現れた瞬間に避けないか?』


「ん?召喚陣が出た瞬間を見た奴が居る?避けたぞ?4度。ただ、周辺を巻き込む立体魔方陣になったから周りを巻き込まないように諦めて受け入れ…解析したが」


『アカン…この人絶対召喚先滅ぼしてるぅ…』

『そういった話どれだけあるんだろう…』

『怖ぁ…』


「次」


『岩崎家は兄弟姉妹間で死ぬほど仲がいいですがもしかして余裕で抱けたりしますか?』


「性的にか?問題無いだろうな。むしろ佑那辺りは友紀を狙っている感もあるしな」


『巫女様逃げて!超逃げて!』

『肉食獣が側にいるぅ!』

『でも極上の餌は鉄の箱の中…』


「次」


『兄者様〜山の翁様とかのアニメ&ゲーム装備の性能とか装備したときの効果とかあったら教えて下さいm(_ _)m』


「装備に関してか…全部ハンドメイドだぞ?大剣は現在5代目だ。初代は鉄剣だったが、鋼鉄剣、ロミスライト鋼、卑金…現在はハドマール鋼という金属で作った大剣だ。鋼鉄以降は全て不壊と言われるただただ硬いだけの金属で効果はない。

 服などは一つ以外は普通のコスチュームだな。全て自作だ。カソックだけは防御機構だ。まあ、松谷教会からもらったやつもあるが…」


『て づ く り』

『まさかの手作り』

『コス服作成兄者w』

『あの完成度でそれは狡い』

『待って。大剣も兄者さん作ったって事!?』

『鉱物名がわっかんね…』


「次」


『佑那さんは神の素質はありますか?』


「今現在はないな。与えられるには実績がなく、自ら至るには力が足りなさすぎる」


『どういう事?』

『兄者は神?』

『巫女の兄は神!?だったら巫女様は兄者を崇めてる!?』


「説明が面倒だが…かなりざっくりと言うが、神に至るには上の存在から委託として与えられるものとその神々どころか上位存在の更に上の神が集う管理機関で認められるパターン。

 もしくは己の力で位階を超越して与えられた力ではなく正真正銘自力で神の位を得るパターンのみだ。

 後者の場合はライセンス付与という形で管理機関が『神になる?それとも討伐される?』と聞いてくるが、拒否したら邪神扱いとなり注意神物扱いとなる程度だ」


『邪神って討伐対象じゃないの!?』

『緩いな!?』

『邪神…巫女様のところに邪幼女神いるじゃん!』

『あ!』

『とても邪神には見えない幼女wがおったw』


「次」


『兄者!ゆーくんはもう女の子でキープされることはないのですか?』


「これはなぁ…可能性はある。アレの体も心も中性状態だから何かが原因で天秤が傾いてしまったら暫くは、もしくはずっとそのままになる可能性がある。次」


『誘拐未遂や組織壊滅等の兄者様の職業決定前の前日譚的な話や採掘や

 武器取得で兄者様が放出した結果、公的機関等で起こったであろう阿鼻叫喚話』

『弟巫女様が就職する前後あたりの兄者様が超越者になりつつ上位世界で傭兵する話

 こんな感じの話を知りたいです!』


「さっきの話もそうだが…知りたいのか?俺としては疚しいことは無いから別に開示しても構わないが…ん?『リクエスト等で読み切り開示もしくは一定数以上の希望者がいたら外伝章作品として開示される』?…へぇ?」


『兄者!圧が!圧が怖い!』

『目がスゥって!』

『こっち見られていないけど、冷や汗が止まらなかったッス!』

『心臓にキュンと来た』


「まあ、そう言うことらしい。次が時間的にラストだな」


『兄者が覇〇翔吼拳を撃てるようになったのは何歳の時?』


「あー…至高拳は既に開示されているように聖光で在り方を変えているし、獅咬拳は論外だな。完全に召喚状態だ。あのゲームの技の再現としてのは…17才の頃には出来ていたぞ。

 ただ、調整がな?初めて異世界に跳ばされた時に体得したからなぁ…接近戦は無双だったし飛び道具も問題無く弾いたり斬ったりしていたんだが、相手がひたすら飛んでいる場合の対策の一つとして体得した。

 まあ、だからこそ聖者職に組み込むのも短期間で出来たんだが…ああ、そう言えばあの世界の神をぶちのめしていないな…今から行くか」


『逃げて!異世界の神様!』

『兄者が言うレベルの理不尽神だったんだろうな…』

『兄者は理不尽神くらいでそうはならんやろ』

『巫女様を召喚して人質にしようとしたんじゃないか?』

『だったらギルティ』

『その世界を捕捉したら速やかに連絡願います。』

『何事!?』

『なんか上位の御方が出張ってきているっぽいですよ!?』


「了解した。では、これで今回の配信を終了する」

 俺は配信を終了させ、あの世界へと転移をした。


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