第18話 テレビがなくて困ること第一位:マツコの知らない世界が見れない


ワタクシ、ここ5年、テレビがない生活を送っています。



きっかけは、引越し。

テレビを見るためには、線を買わないといけない。

となって、普通に買いに行こうかと思ったのですが、


いや待てよと。

テレビのない生活ってどんなもんじゃろと、ちょっと実験したくなって、わざと買わなかったのです。


根っからのテレビっ子であり、CM大好きっ子でもあったワタクシ、

テレビを奪われたら果たしてどのくらい生き残れるのだろうと、

自分で自分をいじめる、一人SMのような試みをしてみたのです。


部屋に一人しかいないのに、自分と耐久遊びする。

そこ、悲しいとか言うな。



ワタクシが悲しい人間であることはさておき、

テレビのない生活を送ってみたところ、

どうでしょう。


全然平気ではありませんか。



テレビがなくなっても、生活にほとんどなんの影響もないことがわかってしまったのです。

あんだけドラマとか謎解き冒険バラエティとか見まくってたくせに、

なんという心変わり。

育んでくれたのに裏切ってしまい、テレビ局で働く皆さんの方角には足を向けて寝られません。

なので、この五年間逆立ちで寝ています。



どうやら、人にとって情報とは

なければないでなんとかできるもの、なんだなと

その時思いました。


勿論、今の時代、インターネットがあるからこその結論ではあります。

結局媒体が違うだけで、必要な情報は全て取り込んでいるわけです。


それと、社会人だから、と言うのももしかしたらあるのかもしれません。

私の生活では、ヒロコヒーを知らなくても、ニューヨークを知らなくても、adoが覆面歌手なのかはたまた覆面レスラーなのか知らなくても、

何も支障をきたさないのです。

実家に帰った時に、驚かれるくらいです。



でも、根本的に、我々が日常生活を送るのに必要な最低限の情報って

めちゃくちゃ少ないんじゃないかと、

テレビがない生活を送るなかで、感じたのも事実です。



実際、この生活で、本当に必要だなと思ったのは、


・台風情報

・マイナンバーとかpaypayでお金もらえるよって情報

・大谷翔平のホームラン数

・サッカー日本代表がドイツとかを下した情報

・推しがガチャで実装される情報


これくらいでした。

え、過半数いらない? fxxk!!



生きるのに本当に必要な情報は、果たしてどのくらいなのか。

自分の身の回りのこと以外の情報は、果たして必要なのか。


情報を得ることは、9割以上が「娯楽」なのではないか。


そんなことを、ゲームでしか使われない真っ暗なモニター画面と向き合いながら、

思ったりしました。



テレビが見れなくて一番困ること。

私の中では、それはマツコの知らない世界が見れないことくらいなのでした。


あれ……て言うかそもそも……今ってマツコの知らない世界って地上波でやってる……?



それすら知らないでも、平和に生きていけるのですね。

実験はしてみるものです。



15分です。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る