緊急発進〜スクランブル〜

DSI-8

対領空侵犯処置

「レーダーに反応が…」

「日本海にアンノンです!」

「スクランブル!スクランブル!」

スクランブルとは、航空自衛隊が、日本領空周辺を飛行する航空機を警戒管制レーダーや早期警戒管制機などにより探知・識別し、領空侵犯のおそれのある航空機を発見した場合には、戦闘機などを緊急発進(スクランブル)させ、その航空機の状況を確認し、必要に応じてその行動を監視しすることです。



航空自衛隊 小松基地

ジリリリリリリ!!

「スクランブルだ!」

アラート待機中のパイロット、新田にった あおいは、アラートハンガーに向かって全力疾走した。


5分後

「ふ、ふう。何とか離陸できた」

葵は、僚機を連れて日本海上空を飛行していた。

『こちらは中央指揮所だ。聞こえるか?』

「こちらアタッカー1だ。あぁ、聞こえる。無線は好調。」

『アンノンは北西だ、目視確認すれば報告せよ』

「アタッカー1。了解」

と言いながら葵は機首を北西に向けた

「アタッカー2、超音速だ!続け!」

『ラ、ラジャー』

と言いつつ、スロットルレーバーを最前面に押し込んだ。


マッハ2まで加速し2分もだった

(チッ 見つからん)

『アタッカー1!タリホー!11時方向!』

2番機が戦闘機を発見した。

「中央指揮所!アタッカー1だ、ボギー。国籍不明のmig21だ」

『りょ、了解。警告を実施せよ』

「了解」


葵は無線通告をする。

「貴機は日本領空に接近しつつある。速やかに針路を変更せよ。」

葵は対象機が指示に従わなかったので当該機に向けて自機の翼を振り「我に続け」の警告を見せた。

警告をしているうちに対象機は領空に入ってしまった。

「警告。貴機は日本領空を侵犯している。速やかに領空から退去せよ。」

「警告。貴機は日本領空を侵犯している。我の指示に従え。」

「You are approaching Japanese airspace territory. Follow my guidance.」

「中央指揮所、対象機が警告に応じない。警告射撃の許可を…」

『あー、ちょっと待って』

30秒後

『警告射撃を許可する』

「了解!アタッカー2頼む」

『了解』

アタッカー2は警告射撃をするために対象機の左前方を飛行した

『アタッカー2。安全装置解除。警告射撃を実施する』

ウォォォォォォォォ!

ウォォォォォォォォ!

ウォォォ!

ウォォォォォォォォォォォォォ!

『ダメだ言うことを聞かない』

「こちらアタッカー1。対象機は警告に応じない。指示を」

『警告を続けよ』

「了解」

(ちくしょうめ。早くお家へ帰ってくれ)

「あーあーあー。警告。貴機は日本領空を侵犯している。速やかに領空から退去せよ。」

対象機が、写真撮影を行った。

(クッソ)

偵察か対象は写真撮影を終えると元来た方へ飛んで行った。

「終わったな。帰るか…」

『そうですね。帰りましょう』


ゴォォォォーーー


end

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

緊急発進〜スクランブル〜 DSI-8 @Seaflanker

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る