n日目
目覚める
「ここは何処だ」
『やぁ、おはよう』
辺りを見渡す
「俺は……記憶喪失か?」
壁の文字を見る
壁には
1日目、2日目、3日目、4日目、5日目、6日目、7日目、8日目、9日目、10日目……15日目
と、日数と、文章が書かれている
「少なくとも15日間はここにいるのか……」
「なぁ、ニャルラトホテップとやら」
『なんだい?』
「どうやったらここから出られる?」
『え?……残念だけど"もう"出られないよ』
「は?……な、何故だ」
『だってここはあの世とこの世の境目。君を気に入ったから生き返る余地を与えたけど、残念だけどすぎちゃったからね』
「俺は……この場所から出られないてことか……?」
『うん!一生ね!』
「嘘だろ、嘘だろ、何故だ、何故だ!」
『何故か……僕の暇つぶしかな』
「なん……だ」
『ん?』
「なんで俺なんだ……」
『ん〜面白そうだったからかな……』
「そんな……」
絶望に落ちたような顔をしている
「書かなきゃ……」
木片を拾う
何日目か分からない
希望を持つな
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます