n日目

目覚める

「ここは何処だ」

『やぁ、おはよう』


辺りを見渡す


「俺は……記憶喪失か?」


壁の文字を見る

壁には

1日目、2日目、3日目、4日目、5日目、6日目、7日目、8日目、9日目、10日目……15日目

と、日数と、文章が書かれている


「少なくとも15日間はここにいるのか……」


「なぁ、ニャルラトホテップとやら」

『なんだい?』

「どうやったらここから出られる?」

『え?……残念だけど"もう"出られないよ』

「は?……な、何故だ」

『だってここはあの世とこの世の境目。君を気に入ったから生き返る余地を与えたけど、残念だけどすぎちゃったからね』

「俺は……この場所から出られないてことか……?」

『うん!一生ね!』


「嘘だろ、嘘だろ、何故だ、何故だ!」

『何故か……僕の暇つぶしかな』

「なん……だ」

『ん?』

「なんで俺なんだ……」

『ん〜面白そうだったからかな……』

「そんな……」


絶望に落ちたような顔をしている


「書かなきゃ……」


木片を拾う


何日目か分からない

希望を持つな

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