第17話

慎也が出ていってから数分後ー...


コンコン

「失礼します」



優美が帰ってきた

友基はソファーに座りながら

頭を抱えていた

それをみた優美はビックリして

友基のそばに行き声をかけるが返事がない...

「友基さま!どうかされましたか?お食事も全然減っていませんし...友基さま??友基さま!?」


優美は友基の耳元で名前を呼んだ

すると友基はビックリした顔で

優美の方を見た


「やっと気づきましたか...何か考え事ですか?」



「......なんでもない」


その時優美は友基に対して質問してきた

「友基さま...

もしかして今、美穂さんの事を考えれいるのですか?」


「.....!?」


無言の友基に優美が続けて

「私には分かりますよ...

友基さまは、美穂さんに対する態度が違いますから...」

女のカンですが...



すると友基から

優美に今の悩みを打ち明けた

「優美...聞いてもいいだろうか...

俺の知らない所で、慎也とアイツが

デートしたっていうのを聞いて

なんか、ここが...胸が苦しくなったんだ...

これは何か関係があるか?」




....??

友基さまって

恋したことないのかしら....

「それはきっと、嫉妬ですね。美穂さんを取られるとか、慎也さんに対してとか...

友基さまは、美穂さんの事が

好きなのですね...?」




嫉妬?俺が!?

俺がアイツを...好き!?

「.........」


「これから何かまた

不思議な感情になりましたら聞いてください。

ご自分で探すのもまた楽しかったりもしますよ?」



「......」

経験したことのない感情に

友基は戸惑っていた







その頃美穂は

廊下で電話をかけていた...


「あ、もしもしたける!?

さっきのやつ用意出来たから明日待ちあわせしよ?

15:00でいい??」


「本当!?

ありがとねーちゃん!!分かったよ!

明日ねー!!おやすみ!」



「うん。おやすみぃー」

たけると明日の約束をして電話を切った



「美穂ちゃん!?

...今のたけるって...彼氏!?」



ビクッ!

「ビックリしたぁー驚かせないでよー!

今のは私の弟。私彼氏いないよー」




いないの?よかったー。

?よかった!?

何でよかった???

慎也は自分で聞いた質問に

キョトンとした



「夕食作って下にあるから食べてね!

そして、後でちゃんと片付け手伝ってよ?」


「...はーい!」



美穂はそのまま昇の部屋に行った


ガチャ...

「昇ごめんね...私優美さんのようなご飯作れなくて」



「美穂...ちゃんと美味しいよ!気にしないで!」





昇って優美さんの事

どう思ってるんだろう...

聞いちゃおうかな?

いや、先に優美さんの

気持ちを聞こう!!

「ありがとう!じゃあなにかあったら教えてね!」



「教えてってさ、どうやって?

電話番号教えてよ!電話するから」

なるほど!

昇頭いい!!



美穂が携帯を出すと...

昇が不思議そうな顔をした

「それってスマホ??」



美穂は気まずかった....

「いやぁ違う...今度の機種変更で

スマホデビューかなぁーアハハ...

じゃ!なにかあったら呼んでね!」



そのまま部屋を出た


私だってホントはスマホにして

アプリとってさー

SNSやったりさー

したいけど...

現実はね...

はぁ...

慎也はまだご飯食べ終わらないよね?

今のうちに優美さんのところ行ってみよー!



コンコン...


コンコンコン.....



あれ?

誰もいないのかな??



ガチャ...


あ!開いた!!

「ゆ、優美さ....??あ、ごめん...寝てた?」


扉を開けたのは友基だった

部屋の中は薄暗かったので

寝てたのだろう....


「入れよ...」


「え、うん...」


そのまま友基についていった


「どした?優美ならいないぞ?」

...てかさ、まだ制服着てたのかよお前...


あちゃー来るの遅かったかぁ...

「てっきり居るかと...失礼しましたぁ...

あ、あと部屋の片付けにきたか...」


友基の部屋から出ようとしたその時

美穂は友基に腕を掴まれた!!



ヒャァッ!

/////////////////////////

美穂の背中に友基が抱きついた


何!?

この状況...

ドキドキドキ

「...¿¡%$#&@....」

美穂は混乱していた...



「美..穂...」

友基は耳元で美穂の名前を囁いた


////////////////////え。

えぇ!?

今、名前で呼んだ??どうしたの!?

ドクンドクン...

早くここから出なきゃ

心臓の音が聴こえちゃう!!

「じ、じゃあね!友基!」



美穂は腕を振りほどき

友基の部屋から出て

専属部屋の扉の前に立った....



「....俺すげー心臓バクバクいってる...」

そう言いながら扉にもたれかかった友基...

すると美穂に話しかけている男のやり取りが

聞こえてきた...


「美穂ちゃんいたー」


「あ、慎也...うんここにいたーアハハ」


「ほら早く片付けやろ!」


「うん!やろー」


パタン...





慎也か...

何かとアイツは慎也の近くにいるな...

アイツは慎也の事が好きなのか?

そんな事を思いながら

友基はベッドに入った...



「あ、優美さんの荷物

ほとんどあるかもー!早く私の移動してあげなきゃ!」


「これを運べばいいのか??」


「うん!ありがとう!」




部屋の荷物移動も慎也に

手伝ってもらったので

無事終了...

それぞれ自分の部屋へ戻った...


美穂はさっきの事が

頭から忘れられなかった...

「さっきの友基...

初めてだった...なんかドキドキしちゃった/////

ま、明日も明日で、たけると会わなきゃ!

忙しい1日になりそう...」




zzz





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