第15話
「昇...まだかな?時間長くない??」
男を知らない美穂は
夢の時間を過ごしていた
「じゃあ学校行ってくるね!」
笑顔で美穂に昇は手を降ったが
美穂は専属メイドだ
「いってらっしゃい!あ...玄関まで行くね」
「いーの。でも明日からは
一緒に学校に行こうね!!」
といい扉から出ていった
扉が閉まり扉から離れようとしたが
昇が誰かと話をする声が聞こえてきた
「おう!優美!!どうした?」
...優美さん?
盗み聞きはしたくないが
咄嗟に扉に耳をつけてしまった。。。
「昇さま...部屋の荷物を取りに来ました」
「そうか...じゃあなー...」
優美の声が急に大声になり
昇に話しかけた
「昇さま!!なぜ私が昇さまに対して
様を付けないで名前入だけで呼んでいいのか
聞いたときダメだと言ったのに...
美穂さんは呼んでいいのですか!?」
え!?
聞こえてたの??
恥ずかし/////
「別にいいじゃん!美穂は許せるの。
じゃあ遅刻しちゃうから!」
「昇さまーーーー!」
昇はダッシュしてその場から居なくなったようだ
この扉を今開けたら
優美さん居るんだろうなぁ...
扉に小さな穴あれば覗けるのに...
トントン...
!!!!!
え、待って!優美さん!?
今は気まずい!
「は...はい!」
美穂が返事をすると
美穂ではなく男性の声だった
「美穂ちゃん??」
「慎也!?今開けるねーどうしたの??」
といいながら扉を開けた美穂
しかし慎也の顔は笑顔どころか
悲しそうだった....
「どうしたのって...
一応美穂ちゃんは僕の専属でもあるんだけどなぁ」
慎也はショボーンとした態度で美穂に伝えてきた
....あ、そうだよね....
「ごめんなさい!!
なんか色々ありすぎて、頭ぐちゃぐちゃだよ...
次から次へと色んなことが起こりす...ちょっと!」
美穂が話していたら
慎也がズカズカと昇の部屋に
入って行った
「ここ昇の部屋だよ!?しかも話してる途中でしょう?
勝手に入っちゃだめじゃん!!」
そういった瞬間
慎也は美穂に大声で怒鳴った
「なんで昇も名前なんだよ!!
昇は専属じゃねーじゃん!!」
慎也の言葉に美穂はビックリした
だって...専属交換の事伝わってないんだもん!
伝えるべきだよねー...
うん...
「慎也...そんな怒鳴らないでよ
実は色々あって、友基と昇の専属交換が
行われたの....」
慎也の顔はポカーンとしていた
何考えてんだ友基は...
交換?
色々?
何があったんだ!?
「俺の専属は無くなってないだろうな!?」
言い終わった慎也の顔は
凄い怖い顔をしていた
「慎也...顔、怖い
専属無くなってないよ...」
「ごめん。つい...
無くなってないなら良かった...??
これ...制服だよな??」
「それね友基からのプレゼントなんだぁー
わたしは、高校行けるみたい!」
美穂は慎也に笑顔で伝えた
//////////
イライラしてた自分を怒りたい
「それじゃ、その制服着て学校行こ??」
「あ、今日お部屋片付けたりあるから
明日からなんだぁー行くの...」
「ダメ。」
「明日なら...」
「行くの!」
「あし....」
「じゃあデートしよ?制服デート!!」
え!?
結構強引ですね...
制服デートって
しかも部屋片付けあるって言ってるのに...
「慎也...だからね部屋の....」
「俺も手伝う!!」
「学校でしょ!?」
「サボる。デートしたら帰ってきてから
片付けね!!ハイ!これ着てねー
廊下で待ってるから!!!」
バタンッ!
....しつこーーー
しぶといし...
廊下で待ってるとか
学校サボっていいの!?
何だかんだで結局制服着るわたし...
鏡の前に立つと興奮してしまった!
何故かって?
制服可愛いんだもん!!!
ブレザーにチェックのスカート!
定番のようで定番じゃない
高級な感じ!?高そう...
扉の向こうから慎也が急かす
「まだぁ!?」
「今行くー...」
なんか恥ずかしいなぁ
でも明日から着るし慣れなきゃね!
友基にプレゼントされたから
こういうのって本当は
貰った人に見せるのが先なのかな??
でもいないし、いっか...
ガチャ...
「お待たせー//////////」
慎也は美穂を見たまま
固まっているようだ
.....///////////////
「似合ってるよ!美穂ちゃん可愛い!!!
凄く似合うね!早く行こ!!」
慎也は美穂の腕を掴みそのまま外へと連れ出した
その時隣の部屋では
優美が部屋の片付けを行っていた
「全部聞こえてますけど...
こっちが恥ずかしいわ...」
ーーーーーーーーーーーーーー....
「慎也!うで痛いー」
「あ、わりぃ!」
美穂に言われるまでガッシリ腕を掴んでいた慎也
改めて美穂の姿を見てニヤニヤモード...
「慎也危ない!!」
キキーッ!
””バカヤローあぶねぇじゃねーか!””
ブーンー...
美穂見とれてしまった慎也は
危なく車に轢かれてしまうところだったようだ
「ごめん。。。」
美穂は真剣な顔で怒った
「もう!ちゃんと前見てよね!ハイッ」
言い終わった後に
美穂の手が慎也の前に出された
手??
「なにか欲しいのか?
手なんて出してきて...」
「手を繋いだら事故ったりしなくていいかなって
思ったから...」
....手を繋ぐ!?
それってカップルがすることじゃないのか!?/////
「どーするの?」
「はいッ/////」
慎也は美穂の手を繋いだ
二人はそのまま街を歩いた
その途中美穂が立ち止まった
「うわぁ...キレイ!」
女って本当キラキラしてる物が好きなんだなぁ
買ってやるか??
「それ、欲しいの?」
「うん...凄いキレイなんだもん!このブレスレット」
あ、そっち!?
慎也が見ていたのはダイヤのネックレスだった...
「付けてみたら??」
「え、いいのかな?じゃあ付けてみる!!」
ウィーン...
「いらっしゃいませ」
「あの、このブレスレットを彼女につけてください」
慣れたような口調で慎也がお店の人に言った
「かしこまりました」
そう言って美穂の手首には
先程見ていたブレスレットがつけられた
「うわぁぁぁー!キレイ」
ブレスレット初めてしたけど
見るのとつけるのでは全然違うんだね!
飾ってあるの見て一目惚れしちゃったぁー
給料出たら買っちゃおうかなぁー
ブレスレットについている金額をチラッと
見てみると...!!
高ッ!...5万!?
おホホホホホホ...
チョキン!
え。
タグ切ってる??
「美穂ちゃん行こー?」
「あ、うん!ちょっと待ってね!
あのこれ外して下さい!!」
そう言うと
お店の方から
「お会計済みですのでそのままどうぞ
ありがとうございました...」
お会計済み!?
私もちろん払ってない。
慎也!?
慌てて外へ出た
ウィーン...
「慎也!このブレスレット!...」
慌ててお店から出てきた美穂をみて
笑顔になった慎也
「今日のお礼!デートしてくれたからプレゼントする!」
美穂は素直に喜べなかった
「嬉しいけど...これ凄く高かったし...」
「喜んでよー!欲しいって言ってたでしょ?
受け取ってよ!大事に使ってね?」
そう言われた美穂は
心の底から喜んだ!!!
「本当にいーの!?やったぁぁ!
ありがとう慎也!嬉しい!!
毎日つけるッ!!!」
やっぱりこの笑顔がいいなぁー...
今度またデート誘っちゃおうかなぁ
「美穂ちゃん!あそこのカフェ入ろ?」
「はーい」
カランコロンカラン...
二人は注文を済ませ
飲み物を飲んでいたその時
慎也が美穂に話かけた
「そういえばさ
家で色々あったって何があったの?」
「え。今聞くの?どこから話せば...」
美穂は朝起きてからの事を話した....
....
.......
.........
「昇のやつ!抱きついて、しかもキスまで!
更に、隣で寝てただとぉ!?」
慎也は興奮して大きな声になってしまった
「慎也!声が大きい!!キスってほっぺだよ!?
あれは私が悪かったの...」
そう、あれは私が泣かなければ良かったのに
昇の前で泣いちゃったから...
「美穂ちゃんごめんね!
俺にもいっぱい頼ってね!
できることは何でもするから!!」
「ありがとう!」
慎也は本当優しいなぁ...
きっと彼女にも優しくしてるんだろうな...
優美さんはきっと
昇の事が好きなんだろうなぁ...
告白しないのかな?
「そろそろ帰ろっか」
慎也が言って来たので時計を見てみた
14:00か...
食材の買い物でもして帰るかな...
「うん!分かった」
♬♫~
慎也の電話が鳴った
「はい。...あ、忘れてた...今から行くわ」
ピッ...
「ごめん美穂ちゃん
俺用事出来たから一緒に帰れなくなっちゃった」
「そっか残念...彼女?」
しりとりしたかったなぁー...
美穂の言葉に慎也はビックリしていた
「え?違うよ?
おれ、彼女居ないし...生徒会の仕事あるの忘れてて...
今日友基は自分の会社行ってるから生徒会の仕事はこっち任せなんだよ!」
「大変だね...お疲れ様!」
美穂ちゃん心配してくれてるの?
優しいなぁ...
「ありがとう!じゃ会計は済ませておくから
家で会おうね!!」
「うん!じゃあね」
慎也はそのまま店から出ていった...
その後美穂も店から出た...
さて...今日の晩御飯何にしようかな
今日の献立を考えながら
美穂は食材の買い物を済ませた
「あぁーそういえば部屋の片付けまだ残ってるーー!
夕食の用意してから片付けよー...」
優美さんの気持ち知りたいな
好きなら告白とかしちゃえばいいって
言ってあげたい!!
...なんか私
生活変わって嫌だって初めは言ってたのに
少しづつ慣れてきてる!?
楽しくなってきてるのかな!?!?
そんな事を思いながら
美穂は家へと帰って行った
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