第10話
........
...........
「そいつは俺の専属だぞ!!
違う人にしてくれないか!?」
紗也の時は
譲ってくれたのに
どうして美穂ちゃんは
ダメなんだよ...
...よしッ!
「俺は決めた!
友基の専属でもあり、俺の専属でもある。これでいいだろ!」ドヤッ!
!...
それって私が二人のお世話を
するってことー!?
さすがにダメって
言ってくださいよーー
友基さーん....
慎也はどうしたんだ??
「二人の専属を
この女がこなせると思うか?
出来るわけないだろこんな女が一人で!
買い物に行くって行ってたのに
まだ行ってないんだろ?
無理に決まっ.....」
美穂の何かがキレた
「こんな女がってどういう事よ!
黙って聞いてれば...
やってみなきゃ分からないじゃない!!
.......」あぁぁ...
またムキになって
言っちゃった...
....チーン...
はぁ...
「じゃあいいだろう...
やってみろ!!ただし、しんどいです
やっぱり無理でした。は許さないからな!」
ひぇーーーー!
ですよね....
「.....はい...」
ーーーー...
ーーーーーー....
ーーーーーーーー...
ってなわけで
今私は、慎也さまと
買い物に来ています...
「美穂ちゃん今日は
何を作ってくれるの??」
あ、そうだった...
「私含めて3人分の材料買わなきゃ!
今日はオムライスです!!」ニコッ☆
「...オムライス!?」
慎也の表情に
美穂は戸惑った
「あのぉ...オムライス嫌いですか?」
「いや...嫌いじゃないよ!
美穂ちゃん?さっきの話していい?」
さっきの?
.....あぁ...あれか
「はい...」
「好きで働いてないって言ってたけど
どうしてあの家に来たの?」
「それは...ーーーーー...」
私は全て話してみた...
もしかしたら気持ちが少しでも
軽くなるかなぁーって思ったから...
慎也は時折うなずきながら聞いてくれた
「1000万か...美穂ちゃんにとってみたら
大金なんだろうな...」
!!私にとってみたら...??
大金なんだろうな...!?
お金持ちには
私の気持ちなんて
わからないでしょうね!
「あ!俺いいこと思いついたかも!」
慎也がニヤリとしながら言ってきた
なんだろう...
いいこと??うーん...
「知りたい?」
慎也がそう言うと同時に
美穂の顔を覗き込むように
話してきた...
「....」コクッ
何も言わずに美穂はうなずいた
美穂ちゃんって
近くで見ると...
カワイイ顔してるなぁー/////
「じゃあ、今から俺のことを
慎也って言ってくれたら教える!」
そう言うと
美穂の顔はみるみる赤くなり始めた...
その様子を見ていた慎也は笑いをこらえながら
美穂が名前で呼んでくれるのを待っていた
/////....ええぇ...
”様”を外して言えばいいだけなのに
なんか変に意識しちゃってるかも...
恥ずかし...
でも...名前だけなら!!
「し...
し...しん...慎也/////」顔あっついなぁ...
...そんな顔真っ赤にしながら言われると
俺もなんか...恥ずかしい...けど嬉しいかも/////
なんだこの気持ち...
初めてな感情だ...なんなんだ?
慎也は美穂に好意を持ち始めた
しかし、慎也にはその感情の意味が
わからないのである...
そう...
鈍感さんなのでした
「で、いいことって?...」
「俺の...俺だけの専属になってくれたら
友基に1000万払ってもいいよ??」
!?
「そ、それがいいことなの?
1000万をそんな簡単に!?いやいや...
嬉しいけど...友基さまにも聞いてみなきゃ...
私一人の判断じゃ決められない...気がする」
「じゃあオッケーもらったら
俺だけの専属になってね!!」
...冗談じゃないの?
ホントに言うの???
言わないよね?...
そんなカンタンに大金を動かす話を
するわけないよね??
二人は買い物を済ませ家に帰っていった
これからまた
新たな展開があるとも知らずに....
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