第9話

え。。。

なんで腕つかまれてるの?

半べそ顔見られずに済むと思ってたのに...


「あのぉ慎也さま!?

腕を離してください...もう

行かなくてはいけませんので...」


!!

「あ、ああぁ...そうだね!

あのさ、その夕食の買い出しに

俺もついていっていい??

さっきの話とか色々聞きたいなって...


行こ?」



....返事させてくれないんだぁー...


美穂の返事を聞くこともなく

強制的に慎也も買い出しに行くことに...

美穂と慎也が二人で歩いていると

前方から

慎也の専属

紗也が現れた...


「慎也さま!?

何故山神さんと一緒にいるんですか?

これから何処へ行かれるのですか?」


「...今から一緒に

買い物にでかけるんだ...

だからちょっと外へ行ってくる...」



....!!!!!!何故ですの?

「慎也さま!

私が買い物に行くときには

付いてきてくれませんのに...

私...納得できませんッ!!!」





....

「俺は...俺の好きなようにしてる...」



慎也の言葉に何を思ったか

紗也は美穂に飛びかかり

胸ぐらを掴みだした


「!アンタ...慎也様に何か変なこと言って無理やり連れて行こうとしてるのねッ!!」




イタッ!

なによー...思ったより力強いし...

私が何したっていうーの!?



「紗也ッ!!!」




ビクッ!


慎也の怒鳴り声で

紗也は我に返ったのか

美穂のそばから離れた...




はぁ...助かったぁぁー

さ、まじで買い物行きたい!!

と思ったその時

紗也に向かって慎也が

更に怒鳴りだした...



「紗也!お前は俺の専属だ!!

しかし、頼んでいない事をされては困る

今のようなことは特にな。

お前は明日から来なくていい!

クビだ。」



え。

待って待って!

今目の前で

大変なことが起きてる!?

どうしよ...

どうする??

えええええぇー...






「慎也さま!許してください!

本当にすみません...もう

あんなことはしません!!

お願いします!!」


紗也が慎也に前で土下座をしている...




慎也の怒鳴り声が

相当大きい声だったのか

友基が現れた


「何の騒ぎだ!?

...??あれ?

お前まだ行ってなかったのか!?」


ぎょぇーーー

こっち見ないでーーー!



「慎也どうした?

随分と大きな声だったぞ?

何があった?」


「友基...紗也...クビな!」




友基は動揺を隠せなかった。。。

今までこういう事がなかったからだ

ー...よっぽど嫌なことでもされたのか?

「慎也...本当にいいのか??...

じゃあ紗也...クビにするから」





......今

私の目の前で

メイドが解雇ぉ!?

どんだけ凄いことが

起こりすぎてるんだ!?




「米山ー!ちょっと来てくれ...」



奥の方から友基のもとへ

真子が走ってきた

「はい?なんでしょうか?」



「東村紗也は本日付で

解雇にする。PCリストに打ちこんでくれ」



「かしこまりました」


ずっと紗也は辞めたくないと

言っているが、慎也も友基も

構ってないようだ。。。

「嫌です!!慎也さまー!!友基さまー!!」




紗也の前に友基が立った

「紗也、荷物を整理しておけ。

明日になったら、ここから出るように。

森さんにも伝えておくから。」






森さん...???

また私の知らない人...?

考えていたら

「美穂ちゃん!買い物行こ?」


慎也が話しかけてきた



「え!?あ、はい...」




その場から二人で歩き出そうとした瞬間

友基が慎也に話しかけてきた


「オイ!待て慎也!!

お前の専属...誰つける?

確か今専属ついていないのは...」


「俺 美穂ちゃんでいいよ!」




....!?

......美穂ちゃん!?

何で慎也はコイツを

名前で呼んでいるんだ??

.....

........








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