第5話

ーーーーーガチャ...




”(お帰りなさいませ 友基様~)”


扉を開けると女の人が数人立っていた




!?

げっ ナニコレ...

女の人ばっかり


しかも美人さん...




「あぁ...米山!!今日からコイツ

ここで働くから、仕事内容とか教えてやってくれ...」





「はい。かしこまりました。」


友基が言葉を放った瞬間

整列していた女たちの視線が

美穂にささる...






!!!へ?   怖ッ!

あ、挨拶しなきゃ!

「はじめまして!山神 美穂です。

よろしくおねがいします。」






!?

なんか嫌な雰囲気に感じるのは私だけ??

それとも、被害妄想激しい??






「山神さん??」



「ハイッ!!」



「はじめまして。私は、米山 真子と申します。」


「あ、はい!よろしくおねがいします!あの。。。

美穂って呼んでください。

名前で呼ばれたほうがいいので...」



ニコッと微笑んで

「はい。かしこまりました。 美穂さん。」





素敵な笑顔だなー。。。

「ありがとうございます!わがままでごめんなさい。

それで...私の仕事って何の仕事ですか??」





あら...この方何も知らないで働くってことかしら...

「はい。美穂さんは、友基様の専属メイドです。」












.....

.........

............

................!?

「はい!?専属メイド???何でですか!?」




「えーと....昨日友基様の方から言われておりましてー...」



「なんなの!?私がアイツのメイド??」

.....でも....家族の生活費がーーーーっ...








大丈夫かしら....

「あの...美穂..さ..ん??」





!!!!!

我に返った美穂は働く気持ちに切り替えた

「すみません。取り乱しました...

真子さん!私、頑張ります!!

まず、何をすればいいですか?」









変わったお方だわ...

「...はい。まずは友基様の事をお世話するので

友基様の起床時間と就寝時間を覚えましょう。」





起床、就寝??はぁ...

「これは、私が起こすってことですか??」




「はい。その他にもご飯支度や洗濯

友基様からの頼まれ事など

全て専属メイドの美穂さんが行います。」





?全て?

「....あの!一つ質問です!

この仕事って、時間決まっているんですか??」








「....いえ。決まっていませんよ?

行う時間は友基様に聞いてからです。

なので勝手にやってはいけません。

気をつけてくださいね。」






.....なんじゃと??

「じゃあ、私ここから高校に通う時の仕事時間は

どうしたらいいですか??」










.....高校生だったとは....

「高校ですか?...ここにいるメイド、私を含め皆

高校へは行かずにここで働いています。皆、この場所で

働くのが夢でして...なので、高校行きながらという

美穂さんの気持ちは、私にはわかりません。

なんと言って良いかわかりませんが、中退ということも

お考えになってはどうでしょうか?

仕事に集中しなければいけないでしょうし....

美穂さんは友基様の専属メイドですから

聞いてみてはどうでしょうか?」










そんなにここで働きたい人がいるの!?

どんな世界よここは...

「凄いですね。とりあえず私の高校のことは

後でアイツに聞くので!」







....!!まぁ...

「アイツ!?美穂さん!アイツとは

友基様のことですか!?」






おしとやかに話していた真子の

急な大声に美穂はビックリしてしまった。

「そ、そうですけど...」





「それはいけません!!ダメです。

友基様とお呼びください。ルールですから!!」






なんでよー!

「ありえない!友基様?笑える!!」


「美穂さん!!!!!」





!!アハハハ...

「は、はいぃー...」

今の私、顔引きつってるわー







「あと質問は無いですか?」









うーん...!!

「何故ここで皆さんは働きたいんですか?」








/////....直球な質問ね...

「それは...あの方々が居るからでして...」





...ん?

「あの方々とは....誰ですか???」



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