完璧勇者

ゆっぴー

第1話 ただのボッチ

「小佐野の能力ってなに?」

スサムが苦手なリクタが聞いてきた。

「ない…」

スサムは恥ずかしそうにそういった。そのとたん、

「ぎゃはははwお前能力ねぇのかよ」

と豪快にリクタが笑った。

周りが一緒になって笑っている中スサムだけがうつむいて涙ぐんでいた。

ある日のこと、何故か注意警報がなった。

しかし先生たちは何も動じない。

すると急にガラッと扉が空いてゴツイ格好をした男達が入ってきた。

「へ?」

みんなが同じ顔をした。

男達はカッカッと黒板にチョークである言葉を書いた。

【15人】

そしてリクタや他の子達を指名した。

「ついてこい」

と。

指名された子はこの学年でも特に天気、洪水、未来予知、時間戻しなど特に強い能力を持っている子達だった。

リクタは教室を出ていく時、スサムに向かって

「じゃあな、ボッチ」

と吐き捨てた。

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完璧勇者 ゆっぴー @zigumaru

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