3

屋上から景色を見下ろしながら、少女が呟く。


「……おかあさん……私も、そっちにいくね……」


お母さん、ごめんなさい。私は本当に馬鹿な娘でした。

そっちにいったら、きっといい娘になるから。

だからこれからはずっとお母さんと一緒にいたいな。


空を駆けた体が落ちていく。


でも、もしも……もう一度だけ、やり直すチャンスがあるとするのなら―――今度こそ、絶対に間違えないのに。







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る