第15話 さつま芋

 12月だというのに暖かい日が続きましたので、週末ということもあり大掃除もどきをしました。


 なぜ「もどき」なのかというと、大掃除とはいえないいつもの掃除に毛が生えたくらいのものだったからです。


 面倒くさがりにしては大奮起した方だと思います。


 世間の水準には到底及びませんが。



 活動限界間近の二時間半で一方的に終了を宣言したのですが、やはり疲れました。


 ですが、やって良かったこともありました。


 賞味期限の近いカップスープ(コーンポタージュ味)の箱を発掘できたのと、11円見つかりました。


 そして、根菜類を置いている籠の中に先週買ったさつま芋も。


 二本は蒸して食べたのですが、家族にこれでまたジャムを作ってくれと言われて残っていたものでした。


 用意したのは、さつま芋、バター、クリームチーズ、砂糖、蜂蜜、豆乳、レモン汁です。


 さつま芋の皮をピーラーで剥いてから角刈りにして、水で洗ってから耐熱ボウルに入れて、500wで2分30秒を2回、様子を見てもし硬かったら1分刻みでレンチンします。


 その間に、クリームチーズ、砂糖、蜂蜜を(ボウルがなかったので)ラーメン丼で混ぜておきます。


 バターはまだ硬かったので、レンチン後に水切りしたさつま芋と一緒に混ぜました。


 さつま芋の食欲を誘う甘い香りが広がり、そのまま食べちゃおうかなという欲望に駆られました。


 マッシャーまたはフォークでさつま芋を粗方潰して、豆乳を入れて混ぜます。


 その後、バーブレンダーで更に細かくしました。


 最後にレモン汁をかけて混ぜ込み、出来上がりです。



 味見すると、クリームチーズのなめらかさとバターのコクが先に際立ち、後からさつま芋の甘さとレモン汁の清涼感がありました。


 はっきり言って、一口目は美味しかったです。


 食感は違いますが、レアチーズケーキのビスケット生地がないフィリングだけを食べているような感じでした。


 ただ今回、クリームチーズが多かったようで、クドいです。


 言い換えれば濃厚なのでしょうが、食べ続けられる濃厚と、スプーン2、3杯で結構となる濃厚がありますが、今回は後者です。


 久し振りにやってしまいました。


 しかも、カロリーも相当あると思います。


 せっかく大掃除もどきで消費したのに、味見で元の木阿弥です。


 こうなると誰も食べなくなるので、自分で何とかしなくてはならないのですが、これは年内に食べ切れるかなと一抹の不安がよぎります。


 2023年の負の遺産を作ってしまったのかもしれません。



   *

 さつま芋 : 20センチくらい 1本

 クリームチーズ : Kiri 4個

 バター(有塩) : 60g

 砂糖 : 大さじ4

 蜂蜜 :大さじ1

 豆乳 :大さじ1

 レモン汁 : 小さじ1


 ※今回はこの分量でしたが、あっさりがお好みの方、カロリーの気になる方はクリームチーズとバターも減らした方がいいかもしれません。

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