第13話 栗、再び
12月に入り寒さも本番になりました。
楽しみだったコートも晴れて着ることができて上機嫌です。
注文していた通販の冷凍食品が届いたので冷凍庫に詰めていたのですが、奥の方に見知らぬ袋がありました。
2ヶ月前に届いた栗の半茹でしたものの残りでした。
まだ残っていたんだと驚いたのと、早急に対処しなくてはならない案件発掘で焦りました。
届いたばかりの時に渋皮煮を作って懲りたので、今回もまたペーストにしてパンに塗るなりヨーグルトに混ぜるなりできるものを作ることにしました。
用意したのは、栗、素焚糖、バター、豆乳、塩、インスタントコーヒー、紅茶のティーパックです。
鍋に栗が浸るくらい水を入れて、沸騰させないように気をつけて沸かします。
水に上げて触れるくらいになったら、鬼皮から縦に半分に切って、中身をスプーンで取り出します。
ボウルにバター、素焚糖、塩を入れ、そこに先程の栗を入れてふんわりラップをかけてレンジて30秒チンします。
バターが溶けて混ざりやすいくなるので。事前にバターを温めておいてそこに砂糖と塩を混ぜておいてもいいと思います。
満遍なく混ぜ、途中で豆乳を数回に分けて流しいれます。
混ぜ終えたら二等分にして、一つは紅茶の茶葉を、もう一つにはインスタントコーヒーを入れてざっくり混ぜます。
紅茶入り栗バターと、コーヒー入り栗バターです。
紅茶の方は少し硬めになったので、もう一手間加えました。
大体大さじ半分くらいを取り、ラップで丸めて一口サイズで摘めるようにしました。
茶巾絞りです。
正直に申し上げると、美味しかったです。
我ながらよくできたなと自画自賛です。
バターが入ったことで栗のぽそぽそ感がなくなって口溶けが良くなり、紅茶の香りと栗の風味がバランス良く広がります。
そのまま爪楊枝で何個も摘んでしまいました。
もう一つのコーヒー味も、ざっくり混ぜたことでインスタントコーヒーの粒(食感は残らない)がまだらにあるので、栗とコーヒーの風味が交互に香るようになります。
インスタントでなくても、挽いたコーヒーを入れてもいいかもしれません。
スコーンを買ってきて、つけて食べてみましたが、まあ美味しい。
こんな美味しいものを作れるなんてすごいじゃん、と自己肯定感爆上がりしました。
冷凍庫で発掘した時は、手間暇を考えて色々だだ下がりしたのですが、出来が良いとマイナスを跳ね飛ばします。
そして、苦役だとか散々言っていた栗ですが、終わってしまうともの寂しくなり、また来年を期待してしまうゲンキンな自分がいます。
なんだかんだ言っても、好きなんですよね、栗。
*
栗 : 中くらいの大きさ12個
素焚糖 : 大さじ4
バター : 40g
豆乳 : 大さじ1〜3(お好みの硬さで)
塩 : ひとつまみ
インスタントコーヒー : 小さじ1〜1と1/2
紅茶(アールグレイ)のティーパック : 1パックの半量
豆乳を混ぜる時に結構緩めでも、冷やすと固まります。
牛乳に置き換えても味にまろやかさが出て美味しいと思います。
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