第5話 来島の罪
2012年4月26日
渋谷駅東口に駅直結の複合商業施設「渋谷ヒカリエ」開業。
来島はある人と渋谷にあるカラオケボックスに来ていた。ついさっき、夜桜を見たばかりだ。
来島は夏美のことを思い出して勃起した。あんないい女、なかなかいない。来島は緒方と名前を変えていた。改名したのは南部を殺してしまったからだ。彼は鬼畜そのものだった。和久井映見に似た40代の奥さんがいるのだが、カニが食べたかったのに家計が大変だからって理由でカニカマを出したら、頭皮から血が出るほど髪を引っ張ったり、息子のシャツと間違ってタンスに入れたって理由で2月の雪の降る中、家の外に放り出されたらしい。
「有紗さんは何で南部さんと結婚したんですか?」
来島はカラオケボックスでコブクロの『桜』を歌い終えると、肩に頭をのせた南部有紗の髪を撫でた。有紗はジーパン越しに来島のペニスを撫でてきた。
「私、女性器の病気だったの。詳しいことは教えられないけど、南部のお陰で完治出来た。彼、仲村トオルに少し似てるのよ、『あぶデカ』のときの彼が好きでさ〜、とにかく私のタイプだった。最初はケガの手当してくれたり優しかったんだけど、49歳を越えた頃から豹変した」
ボックスを出て、場所をラブホに変えた。来島は人生初のアナルセックスを経験した。大人しそうに見えるけど結構野蛮なんだな?と、思って苦笑した。
同じ頃、戸田千郷はある凄惨な事件を思い出していた。鈴木との不倫が上司にまでバレ、居心地が悪くなった千郷は横浜署に異動した。
2011年8月10日の午後2時頃、横浜市の個人医院の家で玄関のベルが鳴り、最初に応対に出た院長が男に刺された。トイレで悲鳴を聞き玄関に出て行った次女(当時22歳)が玄関のドアを開けた際、外にいた男にいきなり切りつけられ、トイレに逃げ込んだ。その後外の物音がしなくなったことを確認し次女が外を確認すると、玄関に血まみれで倒れている父親を発見した。父親は死亡し、次女が重傷を負った。
母親の遺体から約10m離れた場所に、凶器とみられる血のついた包丁が落ちていた。玄関から室内、窓を通って庭先を1周するように血の跡が続いており、男が室内を通った可能性がある。
次女の目撃証言があり、現場には犯人の短パン(灰色の地にコンバースのロゴ入り)が残されている。犯人を目撃した次女によると「犯人は知らない男だった」と答えている。捜査機関は怨恨と通り魔の両面から捜査をしているが犯人は特定できていない。
千郷は息抜きに横浜署の屋上に出た。風に吹かれ、桜の木が雨を降らせていた。次女の
夏美は夫に楯突いたので、医療界から追放された。2023年10月、夏美は『AIチャット』で遊んでいた。
主人公の名探偵・佐藤は、山彦町で発生した連続殺人事件の真相を解明するため、千郷の奇妙な過去について深入りしていきます。
佐藤は、殺し屋が秘密裏に山彦町の住民を次々と抹殺していることに気づき、実行犯を追い始めます。調査の過程で彼は、千郷という名前の謎めいた人物に出会います。
千郷は、山彦町で有名なトイレの経営者でありながら、不思議な力を持っていることが明らかになります。彼の能力は、過去の出来事の「エコー」を聞き取ったり、特定の情報を引き出すことができます。
佐藤は、千郷の力を利用して連続殺人事件の真相を解明しようとしますが、その過程で千郷の過去の闇やトラウマが明らかになります。彼らが追い詰められながらも、レクサスを使った壮大なカーチェイスや隅田川でのハイエナウイルスとの闘いが展開されます。
結末では、佐藤と千郷が連携して犯人を追い詰め、真相を暴き出すことに成功します。しかし、最後に鰐が予想外の展開をもたらし、物語は驚きの結末を迎えるのです。
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