脳内チェンジ!【 今日の “ なんだかな~ ” 】
第18話 「 ミッシングワーカー!?兼業介護の未来像とは…。【仕事/介護との両立・幸せ相談】アラフォー男子:兼業介護のウェルビーイング秘策・3選 」
第18話 「 ミッシングワーカー!?兼業介護の未来像とは…。【仕事/介護との両立・幸せ相談】アラフォー男子:兼業介護のウェルビーイング秘策・3選 」
脳内チェンジ!『 幸福の授業 』
お帰りなさい。皆さん、今日もお疲れ様でした。公認心理師/キャリアアドバイザーのA太郎です。
“人生”は「学びの学校」。皆さんにとって「今日」という一日はいかがでしたか?それでは今夜も「ふり返り」の会を始めさせて頂きます。
ところで、皆さんは普段自分の“ なんだかな~ ”っていう悩みを誰と共有していますか?お友達?それとも職場の同僚?はたまた心理カウンセラー?
いえいえ、皆さんの一番身近な相談相手は実は「自分自身」なんです。当たり前といえば当たり前ですけどね。ところが普段からこの「自分自身」と上手く付き合えていないととんでもないミスリードを受けてしまうかも知れません。しかも24時間・365日の「無意識」レベルで。
それではこれから、そんな「もう一人の自分」との付き合い方をマスターするために「セルフトーク」の言いかえ技法「脳内チェンジ!」を交えながら、皆さんと「幸福(ウェルビーイング)」について語り合いたいと思います。
今回の“日直”はKHさん(男性・42歳)です。皆さんもKHさんの話に耳を傾けながら、明日の“フロー(夢中)”ライフを目指して、一緒に「脳内チェンジ!」を楽しみましょう。よろしくお願いします。
「いつも拝聴しております。私は現在70代の母親と同居していますが、先頃この母親が股関節の手術を受け、その経過が思わしくなく半寝たきり状態になってしまいました。
いままで散々面倒を掛けた手前、世話をするのは息子の責任と観念してはおりますが、今後の仕事との両立を考えると漠然と不安な気持ちにもなります。今のところだましだましやり過ごしていますが、何か上手い打開策がないかと思い悩む毎日です。
是非ポジティブな考え方、参考になるアドバイスがあればお願いいたします」
KHさん、こちらこそいつもお世話になっております。
それでは早速問題の抽出にいってみましょうか。「抽出タ~イム」!!!
『 仕事と介護との両立 先行き不安で “なんだかな~” 』
KHさんの今現在の介護状況が分かりませんのでざっくりとした表現になっております。今回のご相談内容を取り上げさせてもらった理由には、やはり私の身の回りにも多くの事例があって、特に今は高齢の「親子のみ世帯」が増えている背景もあると思います。KHさんもお母さんとの二人暮らし。今後の事が気になられるのも無理はありませんよね。
あと、この課題の深い部分は「仕事」「介護」、それぞれに負荷が大きいにも関わらず、いや、だからこそそのバランスの取り様によってはどちらかを諦めざるを得ない状況が自ずと生まれてくるということです。そしてその止むを得ない選択が当事者を内面から苦しめてしまうということなんですね。皆さんの中にも同じ気持ちになられた方がいらっしゃるかも知れませんね。
ですが今回も抜本的な解決策ではなく、あくまでKHさんの現状での「セルフトーク・アレンジ」を皆さんと一緒にお手伝いしたいと思います。
それでは、いつものように「脳内チェ~ンジ」!
『 介護とは、“仕事人生”の〈補完〉計画 』
今回は【言いかえポイント】から参りましょう。
テーマは①「自由性」、②「生存・調和性」、③「客観性」の3つです。
①「自由性」では先ず「思い込み」からの開放を狙います。私たちは「介護」というとどうしても重たいイメージを持ちますが、本来「介護」とは身近な人を「大事に思う気持ち」、「大切に扱う働きかけ」のはずです。そしてそれは「仕事」においても同じではないでしょうか。つまり「自分の力で人の役に立つ、その人の幸福へと働きかける」ということですよね。
②「生存・調和性」では自分の心身の健康および周辺環境へのコミットメント(関わり行動)を考えます。それでいくと「介護」も「仕事」も一人ではできない。そもそも社会はお互いが支え合って成り立っているわけですから、一人で抱え込まず、積極的にサポートを求める姿勢が不可欠となります。お住まいの「地域包括支援センター」へも早めのご相談をお勧めします。
③そして最後に「客観性」です。今、各地域ひいては社会全体がこの同じテーマ『介護と仕事との両立』を抱えています。つまりKHさん、あなたは決して一人ではない。だからこそあなたの生きる姿勢が明日の誰かを励ますかも知れないということです。
以上、今回の【言いかえポイント】でした。
これまで私たち日本人は「仕事」を通じて「富/豊かさ」というものを崇め過ぎたのかも知れません。その目的すら忘れてしまうほどに。もしかしたら今回のKHさんのお悩みは、私たちにそのことを気づかせてくれているのではないかと私は思います。
皆さんはどうお感じになられますか?
それでは今日の「ふり返り」の会はこれでお終いです。
皆さま、ごきげんよう。お気をつけてお帰り下さい。
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