第16話 「どうして!?私、こんなに気を遣ってるのに!! 【深夜相談】アラフォー女子:逆効果?「気遣い」女子の落とし穴 脱出策1選」

脳内チェンジ!「今日の“なんだかな~”」


このチャンネルは「働く皆さん」のお悩み解決をサポートしています。

皆さんは普段自分の“ なんだかな~ ”っていう悩みを誰に打ち明けてますか?お友達?それとも職場の同僚?はたまた心理カウンセラー?

いえいえ、皆さんの一番身近な相談相手は実は「自分自身」なんです。当たり前といえば当たり前ですけどね。ところが普段からこの「自分自身」と上手く付き合えていないととんでもないミスリードを受けてしまうかも知れません。しかも24時間・365日の「無意識」レベルで。

この『脳内チェンジ!』シリーズでは、そんな「もう一人の自分」との付き合い方と、今日から使える脳内会話=「セルフトーク」を分かりやすく、そして最新心理学の根拠を交えてお話ししたいと思います。

さあ、それでは皆さんの「明日の“フロー(夢中)”ライフ」を目指して、一緒に「脳内チェンジ!」をスタートしましょう。


お帰りなさい。皆さん、今日もお疲れ様でした。

公認心理師/キャリアアドバイザーのA太郎です。

今回はTHさん(女性・38歳)からのご相談。


「私は今の会社で丸15年働いています。これまで一所懸命に働いて、自分なりに職場のみんなと仲良く過ごしてきたつもりですが、このところなんだか自分が浮いている感じがして落ち着きません。特に最近気になるのは後輩から自分が軽んじられているというか、良いように利用されている印象を受けることです。

自分としては職場の雰囲気を大事にして、先輩後輩に限らず親切に応対することを心掛けてきましたが、それが今になって裏目に出ているのでしょうか?良いアドバイスがあれば是非お願いします」


THさん、有難うございます。それでは皆さんと一緒に考えて参りましょうか。

まず便宜上問題を【内的要因】と【外的要因】に分けてみましょう。【内的】に関して言うと①THさんのこれまでの職場コミュニケーションのとり方、そして②本来の性格特性、③認知(物事の受けとめ方)が考えられますね。【外的】としては④後輩たちの態度と、⑤周りの同僚・上司の対応、ですかね。あと⑥実際何か小さなトラブル等があったのかどうかも気になるところです。

気になる〈ワード〉としては「利用されている」「軽んじられている」の二つです。これにはすでにTHさんの中で「職場への不信感」が芽生え始めていることが窺えますね。


それではここで問題のポイントを抽出してみましょう。

「抽出タ~イム」!!!


『 これ程親切に、皆に気を遣っているのに…“なんだかな~” 』


文字するとこちらまで切なくなるフレーズですよね。でもこれが現状でのTHさんの脳内会話=セルフトークということになります。

ところでTHさんは一方で自分でも問題を分析されてますね。「職場の雰囲気を大事にして」きて、「それが今になって裏目に出ているのか」と…。


はい、では「脳内チェンジ」にいきましょう。

「脳内チェ~ンジ」!


『 自分の「親切」が目指すものは 何だろう? 』


「目指すもの」、つまり目的・目標ですね。私が今回の相談内容で一番気になっているのは、THさんが大事に為されている「親切」の対象、つまり職場の同僚への思いがあまり見えてこないことです。一体THさんは相手に対してどういう意図を以って「親切」を心掛けてこられたのか?もしかしたらその点がTHさん自身揺らいでらっしゃるのではないかと推察します。だからこそ今後の見通しが持てずにむしろ周囲への「不信感」を持たれつつあるのではないか、私にはそう感じられました。

もちろん【外的要因】も歴然として存在すると思いますが、何より今大事なのはTHさんご自身のマインドセット、心持ちです。今一度自分が何故周囲への「親切」を大事にしてきたのか振り返ってみましょう。そこにはきっとTHさんなりの「親切」に込めた「願い・思い」があるに違いありませんから。


それでは【今日の言いかえポイント】のコーナーです。今回のテーマは「意識性」「自律性」です。繰り返しになりますが、「親切」の目的・目標が何なのか?そしてそれはあくまで自分発信の行為であって、それをどう受け取るかは〈相手の領分〉ということ。つまり「客観性」も関わってきますよね。まさにコミュニケーションの要(かなめ)の部分と云えるでしょう。


いかがでしたか?私たちは普段から周囲との関係において自分の存在を確認していますが、もちろんそれはお互い様のこと。自分の存在、生き方を捉え直すことによって周りにも良い影響を与えることができます。逆もまた然り。今回も非常に参考になるケースでした。


それではまたこのチャンネルでお会いしましょう。皆様からのお便りをお待ちしております。

おやすみなさい。

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