第12話 「 転職して半年…。仕事が合わない!【深夜相談】20代後半女子:仕事への違和感!? 」

脳内チェンジ!「今日の“ なんだかな~ ”」


このチャンネルは「働く皆さん」のお悩み解決をサポートしています。

皆さんは普段自分の“ なんだかな~ ”っていう悩みを誰に打ち明けてますか?お友達?それとも職場の同僚?はたまた心理カウンセラー?

いえいえ、皆さんの一番身近な相談相手は実は「自分自身」なんです。当たり前といえば当たり前なんですけどね。ところが普段からこの「自分自身」と上手く付き合えていないととんでもないミスリードを受けてしまうかも知れません。しかも24時間・365日の「無意識」レベルで。

この『脳内チェンジ!』シリーズでは、そんな「もう一人の自分」との付き合い方と、今日から使える脳内会話=「セルフトーク」を分かりやすく、そして最新心理学の根拠に基づいてお話ししたいと思います。

さあ、それでは皆さんの「夢中のライフスタイル」を目指して、一緒に「脳内チェンジ!」をスタートしましょう。


皆さん、今日もお疲れ様でした。

公認心理師/キャリアアドバイザーのA太郎です。私はこれまで、のべ30,00人以上の方々のキャリア相談を受けて参りました。その内容は就職・転職はもちろん、人間関係、人生設計全般にまで渡り、その一つ一つが皆さんの「幸福」つまり「ウェルビーイング」に深く関わっていると感じられてきました。

そんな私に日々寄せられるメッセージから、今日もこのチャンネルをお聴きの皆さんと課題をシェアしていきたいと思います。


今日の相談者はGTさん(女性・26歳)からのご相談。

「私は転職して半年になるのですが、今の仕事が自分に合っていない気がしています。今回は職場の環境も悪くなく人間関係も今のところ良好なんですが、最近ずっとこの違和感に悩まされています。これまでの悩みは割と問題がはっきりしていて対処もシンプルだったのですが、今回はなにか雲を掴むような感じで本当に困っています。是非良いアドバイスをお願いします」

そうですか。転職して半年。職場環境も人間関係も特に問題はなし。ただ仕事が自分に合っていないという違和感。まるで雲を掴むような感じで…。


ではここでいつものように、問題のポイントを抽出してみましょう。

「抽出タ~イム」!!!


『 仕事が合ってなさそうで、“ なんだかな~ ” 』


端的に今GTさんの脳内会話(=セルフトーク)はこんな感じでしょうか。皆さんの中にももしかしたら同じような気持ちを感じてらっしゃる方もいらっしゃるかも知れませんね。確かにこの正体のはっきりしない感覚、厄介そうです。皆さんはどう思われますか?


それでは早速「脳内チェンジ」!


『 自分の武器を見つけ、できることから着手しよう! 』


皆さん、ちょっと拍子抜けされたかも知れませんね。なんだ、使い古されたフレーズではないか、と。確かにその通り。これからしばらく解説にお付き合い下さい。


仕事とは競争、生き残りを賭けた戦いの場でもありますよね。皆さんは日々その中で奮闘されてると思いますが、本当に自分の武器を理解されてますか?

武器、それは言うまでもなく自分の「強み、特長」ですよね。実はそれを自覚することは案外至難の業(わざ)、なのです。特に若い頃においては。そこには歴然とした一つの理由があります。その理由とは「憧れ」の存在です。

「憧れ」?それがどうして「自分の強み」を自覚することを難しくするのでしょうか。それは「憧れ」が他でもない「無いものねだり」だからです。

自分が持っているものに「憧れ」る人はいません。自分が持ってないからこそ人は「憧れ」るのです。もちろん「憧れ」そのものが絶対的に悪いわけではありませんが、事「自分の強み」に関して言うと、「憧れ」から出発してゼロから「自分の強み」を開発するのはすでに周囲と圧倒的な遅れを取ってしまいます。ではどうするか?

簡単ですよね。自分に今在る強み、特長を発見し、それを磨き抜くことです。GTさんはおそらくこれまで自分なりに人生の課題を克服して、今回は晴れて転職を果たされています。ところがそれはGTさんの社会人としての汎用的基礎力、謂わば「ポータブルスキル」に因るものであって、実はGTさん個人の「強み」が発揮されたわけではないのだと思います。つまり20代前半まではその基礎力の力技でなんとか済む。でも30代に向けてはそれだけでは足りません。そこで必要なのがスペシャリストの基(もと)となるべき「強み・特長」なのです。


「仕事が自分に合っていない気がする」それは裏を返せば「自分が仕事に合っていない」ということ。ですが、せっかく転職した仕事を早急に変える必要はありません。要は「自分の強み・特長を活かして」働けば良いことなのです。人当たりが良い人はそれを活かして。数字に明るい人はそれで社会の動向を論理的に分析することができます。そして発達障害の人は自分の興味ある事を更に深めることで他にはいない社内の情報リソースになることもできるのです。


それでは【今日の言いかえポイント】です。今回は「客観性」と「意識性」。つまり「客観的に自分のスペックを把握」し、「できることからそれを活かしていく」ということ。目の前にある仕事は同じでも「自分の強み・特長」を活かすやり方なら成果を出すことも容易ですし、なにより仕事が苦になりませんよね。


いかがでしたでしょうか?今回は少し長い解説になってしまいました。

「山あり谷あり」の人生において「自分の武器」を見つけるということはひとえに「自分の働き方、生き方を見つける」ことでもあります。「無いものねだりをしない。今在るものを最大に活かし、他の人との連携を目指していく。お互いの “ 違い ” への尊敬の念を以って」


それではまた、このチャンネルでお会いしましょう。

おやすみなさい。


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