第5話 「 部下 」
脳内チェンジ!「今日のなんだかな~」
はい、今日は N さん 58歳、男性の方からのご相談です。
「自分は営業主任として頑張ってるのですが、部下が思ったような結果を出してくれず悩んでいます。昨今は様々なハラスメントの問題が取り上げられて、私が若い頃のような叱咤激励もパワハラと受け取られそうでどうしても躊躇してしまうような状況です。それでも結果は待ってくれませんので日々板挟みの中で悩みは尽きません。どうすれば部下は頑張ってくれるのか、思ったような結果を出してくれるのか、是非アドバイスをお願いしたいと思っております。よろしくどうぞ」
そうですか。なかなか、悩ましいですよね。やっぱり企業、事業所っていうのは営業あってのものですからね。M さんはそこで営業主任として頑張ってらっしゃる。ですが部下の方がなかなか結果を出してくださらない。何故なんだろう?って感じですよね。
さてここで私がちょっと考えたいのが、まずはN さんとそれから部下の方々との関係性ですよね。先ほど パワハラという言葉も出てきたんですけど、その辺のチームワークの問題ですよね。どうなってるかが気になります。それからえっと、N さんの若い頃の営業のやり方、それと今の若い方々の営業スタイルのまあズレみたいなのもひょっとしたらあるのかな?っていう気もしますよね、はい。
それではここで「抽出タ~イム」!!!
「 部下が営業成績を上げずに なんだかな~」
シンプルにこういうご相談かなと思います。先ほども言いましたように、この相談はいくつかの課題に分かれるかなと思うんですけど、そうですね、やっぱり一番大きいのは N さん と部下の方の目標設定っていうか、協力体制というか、その辺が一番気になりますかね。やっぱりそれがないと N さんの今の気持ちも部下の方々に伝わらないし、当然成績アップにも繋がらないと思うんですよね。
それではここで「脳内チェ~ンジ」!
「 部下だって営業のプロ 一先ずプロの意見を聞いてみよう」
はい、これちょっと非常識な考えかもしれませんね。だけどお互いにその道のプロであることは間違いないわけですから、おそらくそれぞれ自分のやり方だったり思惑を抱えながら日々お仕事を続けてらっしゃるわけですよね。当のNさんだって同じはず。ですから N さんが上司として1人でくよくよ考えるよりは、むしろそのくよくよ一旦横に置いて、部下の一人一人に成績をチーム全体で上げるためにはどうすればいいだろうか?って意見を聞いてみたらいいんじゃないかなと思うんですよね。そしてそれを1つにまとめ上げるのが まさしくリーダーである N さんの本領じゃないかなと思います。
こう言うと「部下に意見を聞くなんてプライドが許さない」なんて仰る方も中にはいらっしゃるかも知れませんけど、それこそ時代錯誤ですよね。本当に部下を信頼して、そしてご自分もリーダーとしての自信がある方だったら率先して部下の声に耳を傾けられると思います。まずはそこからじゃないか、私はそう思います。
私は学生と話す機会が多いんですけど、彼らはまだ社会人前。ですけど私が思っている以上に一つのテーマに対していろんなアプローチをしてくるもんなんです。私たち大人が考えつきそうもないアイデアなんかも普通に温めてたりするんですよ。ところがなかなかそれを自分からは口に出さない。すごく私たち大人サイドを警戒してるんですよ。「そう簡単に気を許しまじ」って感じです。それは多分社会の責任なんです。彼らにこれまで表現の場を本当には与えてこなかった。勇気を挫くことばっぱりやってきたと云うことです。
職場でも同じです。最近「心理的安全性」という言葉が脚光を浴びてますけど、裏を返せばそれだけ「ものが言える」職場って得難いってことなんです。多分それは上司・部下に関わらず、実は同じなんだと私は思いますね。
耳を傾け合うことでお互いに問題意識を共有することができます。するとチームが「一つの人格」として成長を始めるんです。そうなれば問題解決は飛躍的に進みますし、そのプロセスが皆それぞれの成長にも繫がるんじゃないかなと私は経験的に考えています。
はい。それでは今回は以上になります。皆さんのご意見、ご要望それからリクエスト、ご相談もお待ちしております。
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