第6話 「 ブラック企業 」

 脳内チェンジ!「今日のなんだかな~」


 今日は40歳男性、PKさんからのご相談です。

「 自分は今、就職活動していますが世の中ブラック企業が多すぎます

面接に行っても 求人票の内容と全然中身が違うし

勤めたとしても結局は3 K の仕事ばかり

これでは自分の人生詰んだも同然

これから先どうすればいいでしょうか

何かいいアドバイスありませんか」


 はい、こういう内容です。

 ブラック企業。たまにご相談がありますね。いざ就職したら「辞めるに辞められない」状況に追いやられて、結局身体まで壊してしまう。PKさんの場合はどうなんでしょうか?


 それでは早速、「抽出タ~イム」!!!


「世の中 “ ブラック ” ばかりで、なんだかな~」


 はい、こんな感じでしょうか。

 まさしくPKさんには仕事だけでなく、この先の人生の見通しさえ“ブラック”に見えてらっしゃるのかも知れませんね。一方で私が気になるのは、PKさんが会社に自分を「委ねて」らっしゃる印象を受けること。はっきり言ってしまえば「良い職場、良い仕事さえあれば自分は幸せになれるんだ」と思ってらっしゃるのではないか、と。どうでしょうね?


 お待ちかね。「脳内チェーンジ」!


「企業も人も多種多様、自分は何をどうやって食べていく?」


 私はよく「仕事探しはお見合いと似ている」と学生たちに話します。どんなところが?、というと「相手がいる」という点です。「何だ、当たり前じゃないか」と思う人もいるかも知れませんが、実はそこのところがよく分かってない人も多いんです。「相手がいる」、だとすれば自分が相手にどう働きかけるかが自然とテーマとして浮かび上がってきます。「相手と交際に発展できたらハッピー」では到底済まされない。むしろそこからのスタート、と云うことなんです。


 自分は相手の為に何を、どう働きかけるのか。そして実際「そうしたい」と自分は感じるのか。


 仕事だって同じです。自分がその仕事、その企業を見て「そうしたい」と思わないのなら最初から入社しなければいい。人によっては「食べていく為仕方がない」と見極めて、敢えて厳しい現場を選ばれる方もいるかも知れない。それはその人の選択です。

 PKさんのご相談内容で私が気になるのは実はそこのところ。つまり「選ぶ覚悟」がどれだけあるか、ということです。相手を「ブラック」と判断するのは自由ですが、そもそも世の中全体が「そうに違いない」と思うのは明確に「思い込み」です。まずはそこの捉え直しがPKさんには必要だと思います。そして「生きること」は本来命を食らう「戦い」ということ。その中で「自分の武器」は何か?も大きな問題だと思うのですが…。


 はい、それでは今回はこれでおしまいです。皆さんからのお便り、お待ちしておりま~す。

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