第3話 「 リタイアの時期 」

 はい、 脳内チェンジ!「今日の“なんだかな~”」の時間で~す!


 本日は50代 N さん(女性)の相談です。

「私は50代後半のシングルです。そろそろお金も貯まったし第二の人生を楽しみにリタイアしようと思うんですが、一人になった時の生活に不安がありズルズルと求められるまま仕事を続けてきました。最近体力が落ちてきて、いよいよリタイアのタイミングを決めなければいけないと考えているのですが、どうすればいいかアドバイスをいただけると幸いです。よろしくお願いします」


これって、ある意味贅沢な相談かなと思いますよね。羨ましい。一生懸命頑張ってこられてお金も十分貯まって。ところが周りの信頼厚い故にセカンドライフへのタイミングを迷ってらっしゃる。

 分かりました。それじゃあ、いつものように「抽出タ~イム」!!!


「リタイアできずにズルズル働いてる自分って、なんだかな~」


 はい、ということになるかなと思います。この問題ちょっと難しい面があってですね。どうしてかというと、この方お仕事が好きなんだと思うんですよね、基本的に。えっと、それで周りからの評価も得てらっしゃるんですけど、やっぱり現時点でリタイアしないといけないんですかねっていう問題が一つ。まだ60歳手前、お若いですからね。それから、えっと、この方が 第二の人生を楽しみたいということなんですが、それはどれだけ具体的なレベルかってことですよね。体力低下の件もあって、それがもうはっきりとした計画があるんならいつでも退職すればいいと思いますし、短い期間休みを取って「充電時間」にしてもいいわけですよね。後のことは本来N さんが気にするものじゃなくて職場に残る方々が考えるべき事ですから。そうなると一番大きなところは“抽出”の通り、リタイアできないまま働いてるNさん自身ってことになるんですよ。答え、半分出ちゃってますね。

 それではお待ちかね、「脳内チェンジ」!!!


「リタイア するもしないも 第二の人生」


 はい。何が言いたいかというと、多分 N さんは一度「仕切り直し」をしたいと考えてらっしゃると思うんですよね。つまり今の職場を「卒業」したいってことなんです。それ大事ですよね。自分で区切りをつけるって事ですから。で、その後も第二の人生、これは先ほど申し上げたようにどれくらい具体的に考えてらっしゃるか分からないんですけど、結局仕事の事で言うと、今の仕事をリタイヤしてもいいし、逆にしなくてもいいわけです。リタイアして別の仕事、働き方を模索するのもアリだし、やっぱり愛着がある仕事だからその職場でもう一度頑張ってみたいというのでもいいわけですからね。

 私たちって長い日常を過ごしているといつの間にか「靴底の擦れ」が偏ってくる事ってありますよね。それがその人の個性でもあるんですけど。一旦それから自由になって「新しい靴」に履き直す。そういう時期が誰しもあると思うんです。ちょっと抽象的ですけどね。要は自分の「成長の節目」ってことですかね。

 一番難しいのはN さんが自分で自分の「卒業式」の日取りを決めるってこと。これは自分にとって大事な 区切りなんだと。絶対に必要なものなんだと。それがあるからこそ新たな気持ちでその後の人生に立ち向かうことができる。そういうことなんです。不安は色々あるだろうけど、自分で決めていい。いや、自分で決めなければならない。人生はまだまだこれから。N さんはそんな時期を迎えてらっしゃると云うことです。繰り返しになりますけど、ほんと羨ましいと思いますね。


 はい、と云うわけで今回はこれでお終いです。これからも皆さんからのメール、お便りをお待ちしておりま~す。

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