第428話 商業ギルドへ
「いやー 楽しかったのじゃ」
女神さまは上機嫌で今までで一番楽しかったという。
「わたしも楽しかったです」
「わたしもー」
2人は女神さまの頭をいい子いい子している。
俺は疲れた。
何もやることがなく動画鑑賞やゲームを見ていたが
ごっこの悪役をやらされて、いろいろな意味で疲労困憊になった。
ケブヤたち悪役の気持ちが分かった。
「また来きます」
「また遊びましょう」
「うむ また来るがいい 待っておるぞ 教会でわらわの顔を思い浮かべてお祈りするがよい ヘイサクがいなくても神界に来れるからの」
3人は抱き合って別れを惜しんでいる。
祈ればまた来れるんだから、そんなに惜しまなくていいのに。
たまに会う親戚のような感じになっている。
「へいさく よう連れてきてくれた 楽しかったぞ」
「俺は疲れましたよ」
「そういうな この2人なら地球に連れて行ってもよかろう」
え!二人?
ミタケだけ連れて行く予定だったのにジョイセさんまで。
「地球ですか?」
ジョイセさんはまだ何も知らないんだった。
「わたしの生まれた世界よ──」
ミタケがジョイセさんに地球のことを話した。
「えー!ミタケちゃんの世界に行けるんですか!」
ジョイセさんが興奮している。
「あのー その話は戻ってからしましょう」
「分かりました!」
「では また会おう 我が世界の住人たちよ」
5歳児の女神さまが見送りしてくれた。
ブオーン
教会に戻ってきた。
そのあと なんやかんやでジョイセさんに地球のことを話した。
「すごいです!やはりバキンムさんは使徒様です!」
ジョイセさんは興奮してフンス!フンス!と鼻息荒くしている。
ジョイセさんを落ち着かせて、2人に神界のことは秘密にするよう頼んだ。
神界や女神さまうんぬんかんぬんってなったら大事になってしまう。
とりあえず地球に行くのはエルフに飲み薬を交換してもらってからだ。
ラトスケーオ救援のとき、ケブヤに飲み薬を飲ませたので無なくなってしまった。
実験の意味もあったが、ケブヤの魔力が回復したので信頼できる薬と分かった。
演劇場の件を進めたら、それから地球に連れて行ってみよう。
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ミタケとジョイセさんは、治療活動で教会に来たとき、お祈りをして ちょくちょく神界に遊びに行くようになるのだった。
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神界から帰ってきて町に行くと、
ケブ「演劇場の物件をさがそうや」
ノモ「商業ギルドにいこうぜ」
モブ「「「いい物件を買っちゃうっす」」」
チマ「よし!演劇場をさがすぞ」
ショ「へいちゃんを待ちましょう」
ドイ「サックーがまだ来てません」
ムー「全員集まってから行きましょう」
ブン「そうですね」
ミマ「おにーさんを待とう」
全員集合状態になっている。
「なにが始まるんですか?」
集合しているみんなに話しかけた。
「へいさく待ってたぜ」
「きょうだいこれからギルドに行くんだ」
「「「オジキを待ってたっす」」」
「じつは かくかくしかじかで──」
チマキ町長が言うには
店で2回目の演劇場会議を開いた。
ケブヤ、ノモコズ、ミマファズにも聞いておきたかった。
町の中央にいい物件が複数ある。
なにやら激安物件が出ているという噂があるので見に行こう。
という意見にまとまったということだ。
ヘイ「じゃ 商業ギルドへいきましょうか」
みんな「「「「おーう!」」」」
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