第427話 女神さま 2人をご案内2
あれ?いつもと違う。
なんか、神聖な感じだ。
前回は「いけ!そこだ!ブレザーマーズ マーズに代わって拷問するのじゃ!」
とか、動画を見てたけど
今回は、女神らしく語り掛けている。
「女神さまですか」
「女神ママガワさま」
2人はかしこまって声を聞いている。
すると
「ようこそ まいったのじゃ」
女神さまが現れた。
白い建物の中から話しかけて、神聖な雰囲気を作ってから出てきたのだろう。
しかし、見た目は 5歳児くらいの女神さまだ。
「ガワちゃん?」
「ガワちゃんですか?」
「ミッケー ジョイジョイ よう参った 苦しゅうないぞ」
「「かわいい!」」
ミタケとジョイセさんは女神さまに駆け寄ると抱き上げた。
さっきまでは「女神さま」と言っていたのに・・・
「ガワちゃんかわいい!」
「アンビリバボバボです!」
「これこれ 抱き上げるでない」
女神さまは抱っこされて頭をいい子いい子されている。
「やめるのじゃ 頭を撫でるのは・・はふーん」
女神さまは頭を撫でられ気持ちよさそうだ。
お姉さん2人が親戚の子供をかわいがっているように見える。
「ママガワちゃんかわいいです おねーちゃんとアニメみませんか」
ジョイセさんは女神さまをお子さま扱いしている。
「うー・・・みる」
女神さまもまんざらではないようだ。
ミタケはずっと女神さまの頭を、いい子いい子している。
3人は白い建物の中に入りアニメを見はじめた。
俺も取り残されないようについていく。
メル友だけあって、好きなアニメやらなにやらを知っているようでマブダチのようになっている。
アニメ鑑賞中
「火星に変わって拷問じゃ!」
さっそくブレザームーンを見ている。
アニメを見終わるとブレザームーンの演劇をした話になり、
「なんと!ブレザームーンになりきったのか!」
「そうです。わたしが主役です。かくかくしかじかで─」
ジョイセさんが胸を張って演劇の話をする。
「わらわもブレザームーンになりきりたいのじゃ」
「ガワちゃん主役で、あとでやりましょう」
「本当か やるのじゃ」
女神さまは大喜びしている。
そして、しばらくするとゲームの話になった。
「テトリス」を対戦しようと話している。
そういえばミタケは女神さまとメールでテトリスの話で盛り上がってたっけ。
スマホで対戦型テトリスをやり始めた。
女神さまvsジョイセ
ピコピコ ピコピコ
「がわちゃん強いです」
「はっはっは ジョイジョイ ほれ テトリスじゃ」
「負けましたー」
ジョイセさんはテトリスでかんぷなきまでやられた。
「ジョイセちゃん わたしにまかせて」
ミタケと女神さまのテトリス対戦が始まった。
女神さまvsミタケ
ピコピコ ピコピコ
「お主やるの」
「女神さまも強いわね」
「ほれ テトリスじゃ」
「なんの! テトリス返し」
「ミッケー やるの テトリス返しの返しじゃ」
「いやー」
ミタケも負けた。
女神さまはゲームの達人になっている。
もはやゲーマーだ。
ミタケは地球にいたころはテトリスの達人だった。
テトリストと呼ばれて無敗だったが女神さまには勝てなかった。
ゲームが終わると
「ブレザームーンをやりましょう」
ジョイセさんが女神さまを誘って「ごっこ」を始めた。
ミタケもそれに付き合っている。
ごっこを楽しんでいる姿を遠目で見ていると
「へいさくや 悪役をやってくれぬか」
「へいさく ブラックパンツマンをやってよ」
「バキンムさんお願いします。ここには悪役がいないんです」
俺かよ。
仕方ないのでケブヤやノモコのマネをして悪役をやるのだった。
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