第426話 女神さま 2人をご案内



第1回演劇場会議が終わり、村に帰った。


いつものように、おかしな案もあったが

中古物件を演劇場にする方向で話がついた。



村の自宅でのんびりしていると


ピロローン


女神さまからメールがきた。


「へいさく 元気にしているか 早く神界に来い」

女神さまから催促のメールだ。


そういえば近いうちに行きますと言ったのを忘れていた。(第358話)


返信しておこう。



「了解しました。今度こそ近いうちに神界に行きます」



ピロローン

「待っておるぞ あの2人を連れてくるのじゃぞ」


「ミタケとジョイセさんですか?」


「そうじゃ 楽しみに待っておるぞ ルンルン(^-^)」


なんかすごーく楽しみにしてるみたいだ。


町にいったら2人に話してみよう。





・・・・・・・・




翌日、


ミタケとジョイセさんを呼んで聞いてみた。


「実は、かくかくしかじかで──」


女神さまからメールがあって2人を神界に連れてきてほしいと頼まれたことを伝えた。


「待ってたのよ」

「待ってました」


ミタケにもジョイセさんにも、すでに女神さまからメールが着ていて、俺が来るのを待っていたとのこと。



そうだったのね。


「それで、どうやっていくの?転移魔法とか?」

ミタケが言うが、転移魔法なんて使えない。

あるのかどうかも分からない。

俺は魔力0なのに無理だって。



「もしや お祈りでしょうか」

ジョイセさん するどい。


神界にはゴッドアイテムを持っているか、または女神さまの顔を思い浮かべて祈ると行けるということで「1回 二人をつれてくるのじゃ」と言われた。

それは、女神さまの顔を知らないので女神さまに合わせないと、顔を思い浮かべることができないからだ。



「ヘイサクが見つけた裏技で連れてくるのじゃ」といわれたので

教会で手をつないでお祈りして連れて行く。


俺が発見した裏技のことは話さずに、最初は手をつないでお祈りすると行けると、2人に話した。


「へいさくって勇者に近い存在なの?」

「バキンムさんは 使徒様なのでは?」


「どっちも違うよ。たまたま女神さまに好かれただけだよ」

とりあえず適当なことを言って

3人で教会に向かった。


ミタケとジョイセさんはいつも教会前で治療活動をしているのでシスターと仲良しだ。


教会の中に通されて手を繋いでお祈りをした。


すると・・・











ブオーン



白い空間に移動していた。

正確には精神だけがしんかいに来ている。


見渡す限り白い空間だ。


「なに ここ!」

「すごいです!真っ白です!」


2人は白い空間を見て驚いている。


俺も初めて来たときは驚いた。





白い空を見ながら少し歩くと足元はフワフワだ。


「またまた神界に来てしまった」

そう思いながら、前を見る。



「足元ふわふわだわ」

「心地いいですね アンビリバボーです」


ミタケとジョイセさんが先を歩いている。




少し進んだところで・・・



「よく来たの 我が世界の住人たちよ」


声が聞こえた。





これは女神さまの声だ。


「わらわは 女神ママガワである」











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