第420話 地球 小股ズ カタ道 フットサル12
「レディース ア~ンド ジェントルマン これより表彰式を行います。3位は 暑苦ブラザーチーム・・・準優勝は あいにくの曇り空チーム・・・優勝は へいさく親分とゆかいな仲間たちチームです!シェケラベイベー」
出場チームが全員並び、3位、準優勝、優勝、と表彰された。
「シェケラベイベー 開会式で全選手のご紹介をしましたが、あたらめて優勝した ヘイサク親分とゆかいな仲間たちチームの選手紹介です!キャプテン 和田平作さん! 副キャプテン 小股ホソッ!」
「そうじゃねーよ。ホソシだ!ホソッじゃねーよ。〇〇がスゲー細いみたいに聞こえるじゃーか。そこ間違えるな」
小股さんが名前の間違いを事細かに訂正した。
確かに、すごく大事なことだ。
ここを誤解されたら、とても気の毒な人と思われてしまう。
「失礼しました。改めて 副キャプテン 小股細史さん! そして 三下だろう!さん」
「ちがうぜ!三下太郎だ!三下だろうって決めつけんな」
「えー 失礼しました。改めて三下太郎さん! そして、アズマ・・・さん!」
「おい司会!俺だけ名前を省略する気か!フルネームで言えよ」
「大変失礼しました・・・。改めまして、えーと 東十条桜権現藩兵横井之頭 平吉参三郎助左衛門之八郎丸(あずまじゅうじょうさくらごんげんはんぺいよこいのがしら へいきちさんざぶろうすけざえもんのはちろうまる)さんです!(心の声 名前ながっ!) そして・・・、こなかした やしろさん?」
「なんで俺は、はてなマークなんだよ!それで合ってるよ!」
「またまた失礼しました。特殊な名前が続いておりましたので こなかさんも何かあるのかと思ってしまいました。改めて こなかしたやしろさん! 以上の5名が優勝チーム ヘイサク親分とゆかいな仲間たちのメンバーです!皆様、盛大な拍手をー! おめでとうございます!」
(拍手)
パチパチパチパチ! パチパチパチパチ!
小股ズは大喜びで、観客に手を振っている。
これで小股さんたちはカタギになれるだろう。
じいちゃんのところで立派な大工になってくれ。
そして、俺の詰め替え作業も手伝ってくれ。
めでたし めでたしだ。
小股ズ カタギへの道 完・・・
と思いきや・・・
「次は全国フットサル大会に出場じゃ!」
じいちゃんが拳を突き上げる。
「全国フットサル?」
「そうじゃぞ!ここで優勝したからの!これで全国の出場券を手に入れたんじゃ!」
そういえば あいにくの曇空チームは前回大会優勝で、全国大会ベスト4って言ってたっけ。
ここで優勝したから全国大会でベスト4までいったのか。
「おまえたちのカタ道(カタギへの道)はまだまだこれからじゃ!アズマが反則をほのめかすようなことを口走ってたからの」
小股ズ
「「「 えー!!!! 」」」
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