第417話 地球 小股ズ カタ道 フットサル9




「与太郎くん」と呼ばれることに抵抗がある岬が丘くん。


しかし、2人の連携は素晴らしく 

片翼くんと岬が丘くんのスーパーコンビネーションでゴール前に上がられた。




じいちゃん(玄智監督)のアドバイス通り、岬が丘くんのスーパーコンビネーションは誰にも止められなかった。


一瞬でゴール前に上がり、片翼くんのシュートが炸裂する。



「ドライブカーシュート!」


(仲良さげにファミリーカーでドライブする家族の幻影を キーパーこなかは見ている)


「きまったゴール!あい曇チームすぐに追い付きました!すばらしい試合です!シェケラベイベー」




2-2




「くそー! どうしても幻影が見えちまう ニイヌ・マッケンジーって何者なんだ。気になって気になって反応が遅れちまう!」


こなかは幻影が気になって仕方ないようだ。



「こなか おめーなら大丈夫だ」

「そうだぜ」

「まかせた」


小股ズが、こなかを応援してる。



いつもなら「指詰めろ」とか「逆さづりだ」とかいうのに

なんとゆうか、カタギらしくなってきてる。



「安心しろ 負けても悔いはねー」

「ここまでこれたんだ」

「そうだぜ 準優勝になっても好成績なんだからよ」

小股ズが、こなかに言う。



しかし・・・・























それを聞いたじいちゃんは


「きさまらー!あきらめるでない!まだ勝負はおわっとらんのじゃ!事前にわしがどれだけ頑張って出場チームの情報をかき集めたと思っとるんじゃ!きさまら負けたら大阪湾に沈めてやるからの!」


やめてやめて。



じいちゃんがカタギの道から外れかかってるよ。



「大親分 落ち着いてくれ」

「大阪湾は冷たそうっすね」

「やれるだけやってみるか」

「次こそ とめてやる」

小股ズは最後まで全力でプレーする気になった。






こっちボールで再開した。


「タイガースショット」

俺はシュートした。


しかし、


「止めてやるぜ!顔面ガード!」


ドガ!


「おっと!あい雲チーム ゴールを許さず!身体を張った守備で強烈なシュートを防ぎました!ナイスプレーです!シェケラベイベー」



小石崎くんは俺のシュートを顔面で防いだ。

この人だけは吹き飛ばなかった。


この人こそが最強のフットサル選手かも知れない。 


「片翼の言う通り、ボールはフレンドだ」


顔面でシュートを防ぎ、豪快に鼻血を出した小石崎くんから片翼くんにボールが渡った。



「小石崎くんナイスプレー!ボールはフレンドだよ!いくよ!ドライブカーシュート!」


また片翼くんの必殺シュートが こなかを襲う。


これを止められなければ逆転されてしまう。





しかし・・・



「ニイヌ・マッケンジーはどうでもいい!集中だ……」


こなかは目をつぶり精神を集中させる。



「そこだ!とりゃー!」


こなかは目をあけると、今までよりも素早くゴールポストを蹴ってボールに飛びついた。


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