第416話 地球 小股ズ カタ道 フットサル8







「くそー ペナルティエリアの外から決められたのは初めてだ。しかもハーフラインからじゃねーか」

年寄林くんが悔しがっている。



今度は相手ボールから始まると片翼くんがドリブルする。


「もらうぜ!」

三下がボールを奪いにいく。


「ボールは僕のフレンドだよ」

しかし、あっさり抜かれてしまった。



「いくぜ スーパー小股タックル」

小股がボールを奪おうとタックルする。



しかし・・・

















「ごめん。ボールはフレンドだよ」

それも片翼くんにかわされてしまう。


アズマの瞬殺パスカットもかわされてしまう。




こなかと片翼くんの勝負



「いくよ ドライブカーシュート!」


ビューン!


仲良さげな家族がファミリーカーでドライブしている幻影が見えるシュートだ。





ーーーーーードライブカーシュートの幻影


家族が仲良さげにファミリーカーでドライブしている。


母「みて あれがマウント富士だわ」


子「お母ちゃん 高い山だね」


父「あのやまに初めて登頂したのはニイヌ・マッケンジーという人なんだ」


子「ニイヌ・マ?ッケンジー? よ~めに~♪こないか~♪ぼ~くの~♪とこ~ろへ~♪ の人?」


父「違うぞ ニイヌ・マッケンジーだ」


子「鳩が好きな人じゃないの?」


父「違う ニイヌ・マッケンジーだ」


子「外人さん?」


父「それは父さんも分からない。謎の人物なんだ」


子「すごく気になるね」


父「そうだな。噂では にいぬま──」


母「さあ 目的地までもうすぐよ」


父「よし 安全運転でいこう」


子「うん!」


ーーーーーー




ザシュ!(ボールがゴールへ)


その幻影に気をとられ こなかは動けずゴールを決められた。


「ゴール!曇り空チーム 点を取り返しました!1-1の同点です!シェケラベイベー」



1ー1




「くそー 幸せそうな家族が見えて動けなかった。ニイヌ・マッケンジーって何者なんだ」

こなかは悔しそうだ。



ゴールを決められたがヘイサクはハーフラインでアズマからボールをもらい、すぐにシュートした。


この大会で何度もシュートしてるので遠くてもゴールに向けて蹴るのは慣れてきていた。


ザシュ! シューーーー!(ゴールネットから煙)



「きまったゴール!ヘイゆかチーム 取られた点をすぐに取り返しました! 2-1 点の取り合いになるのでしょうか!楽しみです!シェケラベイベー」




2ー1



「なぜだー 俺は年寄林源蔵だぞ なぜペナルティエリアの外から決められるんだー」


年寄林くんが叫んでいる。




「年寄林くん 落ち着いて ボールはフレンドだよ」

「片翼 ボールがフレンドなのはわかったよ」


「それならよかった。ボールはフレンドだからね」

「おまえはそれしか言えねーのか」


「大丈夫ボールはフレンドだよ」

「ボールがフレンドなのはわかったから他のことを言えよ」


「一生懸命プレイしよう。ボールはマイ・フレンドだよ」

「そうゆうことじゃねーんだよ」


「年寄林くん ボールはフレンドだよ」

「もういいよ・・・」


雲空片翼くんが年寄林くんをなだめているが「ボールはフレンドだよ」しか言わない・・・。


年寄林くんも その言葉を連発するチームメイトを見ていたら冷静になったようだ。



相手ボールで始まった。


「いくよ 片翼くん」

「わかったよ 与太郎くん」


「片翼くん、そこは岬ガ丘くんって呼んでよ」

「わかった 岬ガ丘くん」


なにげに 岬が丘くんは「与太郎くん」と呼ばれるのに抵抗があるようだ。



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