第409話 地球 小股ズ カタ道 フットサル1


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400話突破 & 60万PV間近記念としまして 小股ズ カタギへの道フットサル編を盛り込んでみました。


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いつも通り、食材の仕入れを手伝ってもらいながら小股ズのカタギ修行を聞いていると

フットサルの練習をやって だいぶサマになってきたとのこと。



「親分 みそこなっちゃいけねーぜ」

「そうですぜ 俺たちは元裏の世界の人間です」

「体を使ったことは得意中の得意っすよ」

「俺は肉体派じゃないですが目はいいすからね」


みんな得意分野なのかな。

こなかは目がいいのでキーパーに向いてるのかな。



「へいさく心配するな。反則無しで練習させとるから大丈夫じゃ」

それなら安心だ。

一番の心配は反則だったから。


やる気じゅうぶんでカタギへの道は近いのかも知れない。




・・・・



仕入れの仕分けも終わり、たまには のんびりしようと

公園のベンチに座ってサッカーをする子供たちを見ている。


じいちゃんは大会に出るのかな。

じいちゃんが出なかったら俺が出ることになる。

俺もフットサルの練習してみようかな。


と思っているとボールがころがってきた。


拾って返そうとすると

「おにーさん蹴ってー」というのでゴールに向かって軽くボールを蹴った。


すると・・・


ビューーーーーン!


ザシュッ! 


シューーーーーー!



すごい勢いで飛んでいってゴールネットに突き刺さり煙を上げている。


「おにーさんスゲー! サッカーアニメに出てくる 小日向小次郎みたいだ」


サッカーアニメ「副キャプテン翼」に出てくるキャラクター 小日向小次郎(こひなた こじろう)

日焼けしたサッカー青年で必殺技シュートは「虎ショット」だったかな。


子供たちには、そんな必殺シュートに見えたのだろう。

目をキラキラさせている。


「おにーさん サッカー選手なの?」

「どこのチームに所属してるの?」

「おにーさん 日本人?ハーフ?外国人?」


子供たちが近寄ってきて質問攻めにされる。


やばい、つい やりすぎた。


シュートを蹴って、ゴールネットで煙をあげるほど強いシュートをうつ人は現実にいないだろう。


軽く蹴ったんだけど、強烈なシュートになってしまった。



「け、ケガしないように遊ぶんだよ それじゃ」


「あっ! 待ってよー!」


俺は足早に公園を立ち去った。







翌日、じいちゃんたちと合流すると

「わしも参加しようと思ったんじゃがヘイサク出てくれんかの」


やっぱりか。


「俺が出るの?」


「わしじゃ戦力にならんからの 出るなら上位入賞したいじゃろ」


フットサルは5人で参加になる。



じいちゃんが大会に出て腰をゴキッとやったりしたら大変だ。


思った通り、俺が代わりに参加することになった。


「親分が出るなら1万人力だ」

「優勝目指せるぜ」

「やる気出てきた」

「ゴールキーパーはまかせてくだせい」


小股ズも気合を入れている。


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