第407話 王子王女帰る
「でもひとつお願いがあるの」
「なんですか?」
「スマホを1つ 頂けないかしら。王城で使いたいの」
「そうだった。スマホを分けてもらいたいんだ」
次に王城に行ったら渡そうと思っていた中古スマホを持っているので渡すことにした。
「これは王城にいったときに渡そうと思って持ってたスマホです。言ってもらえてよかったです」
「やったぞ これでアニメを見られる」
「スカイキャッスルをまた見れるわ」
ラトスケーオに行ってるときにアニメを見てたのかな。
王都まで電波が届いているのか分からないけど
動画やメールの機能を説明した。
「なるほど。それじゃ王都に帰っても あんてなが立っていれば動画やメールというのが出来るんだね」
「帰ってアンテナが立ってたらすぐにメールするわね」
「あんてなが立っていたら・・・そうそう 僕の「おだまりなさい!」・・・ま、まだ何もいってないよ」
「これから言うつもりだったのでしょ」
「は、ははは 読まれたか。たわむれだよ」
ほんとにこの王子は油断も隙もない。
なんやかんやで王子王女は帰ることになった。
よかった。
お土産にルフダンワ亭でいろいろ買っていった。
王子王女の目的はルフダンワ亭で買い物をすることだったようだが、町にもめずらしい料理や食べ物があって喜んで買い込んでいた。
「また食べ尽くしたら買いにこよう」
「また何かの用事があったら名乗り出て、わたしたちで来るわ」
急用というよりも旅行で最果ての町にきたような感じだ。
「王都に帰ったら氷を作る魔道具を作らせよう」
「そしてかき氷を作るわ」
どうやらかき氷を王都で再現するつもりのようだ。
王都も発展してほしいから かき氷のシロップを異世界の素材で作ってほしい。
「応援してます。かき氷のシロップが完成したら食べさせてくださいね」
「わかった。王都で待ってるよ」
「早く来てね」
王子王女はスマホとお土産を持って王都に帰っていった。
ちなみに護衛の人たちも駄菓子を買い込んでいた。
・・・・
「へいさく殿 わたしの水戸青門は最高だっただろう」
町長が鼻息荒く言う。
「すけさんも社畜感を出しました」
「かくさんもブラック感を出しました 確実に」
「おぎん頑張りました」
社畜感やブラック感なんていらないんだけど、おぎんは頑張ってたね。
「わたしのほっかむりヤシチはどうでしたか」
「俺のうっかりきゅうべえは完ぺきだっただろう」
ジョイセさんも1王子も、やり切った感がある。
「俺たちはどうよ」
「俺も悪徳商人を頑張ったぜ」
「「「雑魚役がんばったっす」」」
悪役軍団もいい演技だった。
「それじゃ 町に演劇場を作りますか!」
演劇場のことを町長に相談してみると
チマ「演劇場を作ろう!」
「「「「作ろう(ましょう)!」」」」
第2回目の演劇公演が好評だったので満場一致で演劇場を作ることになった。
演劇場にするには、広い建物が必要だ。
商業ギルドで演劇場に使える物件を探さないといけない。
そのまえに、地球のじいちゃんのところに行ってこよう。
小股ズのカタギ修行がどうなったか心配だ。
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