第403話 冒険者ギルドに焼き肉のタレ

いつものように冒険者に誘われるのかと思ったがギルドのメニューの話をし始めた。




「え?ギルドの中の酒場にですか」

「イエス!冒険者ギルド専用メニューをゲットしたいのさ」


町に新しい料理が登場したのでギルドでも新しいメニューを出したいのだろう。


何がいいかな。


そういえばギルドのメニューは肉料理が多い。


ステーキなどが定番らしいが・・・


今の料理をおいしくする感じでいいかな。





「ステーキや肉用のタレなんてどうでしょうか」


「ミートのタレ?」



「はい。今あるメニューをおいしくするタレです。」


「それにしよう ユー 頼むよ 酒場の主人に教えてやってくれ」


既存の料理が格段においしくなればお客さんもビックリするだろう。


肉と言えば簡単に高級焼き肉になる「焼き肉のタレ」に限る。



酒場の奥から恰幅のいい男性がやってきた。


「ギルドの料理長でございます。なにか特別な料理を教えてくださるとか」


「はい。焼き肉のタレを教えます」



「タレですか?それはうちでも肉につけていますのでちょっと・・・」


「これは高級焼き肉になるタレです」



「そんなにすごいのですか」


「はい。すごいです」



「では なにとぞ お願いします 実はカレーシチュー からあげ てんぷらが猛威を振るっておりましてギルドの酒場は閑古鳥なのでございます」


見渡すとギルドの酒場側のほうは人がまばらだ。

酒も町の酒場で新しい酒類が出回って、お客が減ったそうだ。


「あの ボア肉かオーク肉はありますか?」

「ございます。では、調理場へどうぞ」

料理場へ案内された。


ギルドの酒場の調理場に入れるなんて得した気分だ。


秘密基地に入ったようなワクワク感がある。


「それじゃ ボア肉とオーク肉を焼いてもらえますか」

ジュージュー

料理長にボア肉とオーク肉のステーキを焼いてもらった。


2つの肉をそれぞれ3つに切って

そこに焼き肉のタレ「しょうゆ味」「ニンニク」「甘タレ」

をかけて食べてもらった。


「こ、これは!」

料理長は言葉にならないくらい美味しかったようだ。


「どうですか」


「すばらしいです!ボアステーキの味が変わりました。オークステーキはおっしゃる通り高級焼き肉になってます」


俺も食べて見たがすごくおいしかった。

肉の焼き方がうまい、さすが料理長。


焼き肉のタレのオークステーキは高級肉だけあって黒毛和牛 松坂牛のようなおいしさだった。


「これでギルドの酒場は賑わいます。ありがとうございます」


料理長は喜んでロージャンプしている。

恰幅がいいのでハイジャンプ出来なかった。


お酒は言われてないからいいか。



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