第405話 お試し演劇会 水戸青門
演劇 水戸青門
キャスト
ご隠居 チマキ町長
すけじろう ショーヒ
かくのじょう ドイーメ
うっかりきゅうべえ 第一王子
ぎんえ ムージ
やしち ジョイセ
悪代官 ケブヤ
えちごや ノモコ
手下 モブズ
ナレーション ミタケ
スタッフ(裏方)
ブンセ
ミマファ
ヘイサク
豪華キャスト そうそうたるメンバーで演劇会がスタートした。
俺は録画するためスマホをセットした。
お客さんは楽しみにしていたようで、今回も満員御礼だ。
用意した椅子もすべて埋まった。
立ってみているお客さんもいる。
ミタ「ご来場ありがとうございます これより水戸青門を開演いたします」
ミタケのナレーションで演劇が始まった。
~~~~~~~~
なんやかんやで
代官と越後屋は結託して高利貸しで悪事を働く。
ケブ「越後屋おぬしも悪よの~」
ノモ「お代官さまにはかないません」
ノモ「しかし笑いがとまりませんな」
ケブ「わしらの思いのままよ」
ノモ「うひゃひゃ うひゃひゃ」
ケブ「ぬっはっは ぬっはっは」
極悪人相と胡散臭い悪徳商人が高笑いしている。
チマ「そこの極悪人と悪徳商人 おまえたちの悪事は露見したぞ」
ノモ「なんだじいさん!どこから入ってきた!」
ケブ「狼藉者だ出会えー!」
チマ「極悪人相とハゲ おとなしくお縄になれ」
ノモ「ハゲっていうな!じじいごときが生意気な!」
ケブ「好きで極悪人相してんじゃねーよ!こいつらを始末しろ!」
モブズ
「へいっす!悪魔代官」
「がってんしょうちのすけっす」
「じじい 覚悟するっす」
ショ「ブラック社畜のご隠居 どうしますか」
ドイ「睡眠3時間の鬼畜ご隠居 こらしめますか」
チマ「ブラック社畜とか睡眠3時間とかいうな!人聞き悪いだろ!すけさん かくさん こらしめてやりなさい」
ショ「はい!社畜のご隠居」
ドイ「分かりました!鬼畜のご隠居」
チマ「だから社畜とか鬼畜とか言うなー!」
すけさん かくさんがこらしめる。
ご隠居もたまに杖で殴る。
「ご隠居~ たいへんだ~」
うっかりきゅうべえも八の字まゆ 赤丸ほっぺでうろうろする。
「わたしもとりあえず戦います」
おぎんもなんとなく戦う。
「やしち参上です」
やしちは戦闘になったらほっかむりをして登場。
みんな華麗に戦っていた。
そして なんやかんやで
「しずまれー この貴族家 家紋が目に入らぬかー」
「こちらにおわすお方をどなたと心得る」
「さきの大公爵 水戸青門さまなるぞー」
「ごこうしゃくの御前である 頭がたかい ひかえおろー」
「「「ははー(平伏)」」」
「越後屋 そのほう達の悪行の数々 許すことは出来ん
そして代官 貴様は代官でありながらの悪行 許せん おって沙汰があろう」
ノモ「おそれながら大公爵さま あっしは真面目な商売を営んでおりやす。とんと身に覚えがございやせん」
ケブ「同じく拙者も悪行などと代官たるもの不正をただすのが仕事でごぜーやす。身に覚えがねーのに罪をなすりつけられても困りますな~~~」
越後屋ノモコと代官ケブヤはシラを切ろうとした。
「きさまら シラを切れると思っているのか!証拠は掴んているのだ!しらを切り通すなら極刑がまっているぞ!」
「「「ははー 恐れ入りやしてございやす(平伏)」」」
「これで平和になる かっかっか」
ナレーション「こうしてご隠居の旅でひとつ世直しできました。大公爵さまの世直しの旅はまだまだ続きます」
ミタケが最後にナレーションして終演となった。
すると・・・
パチパチパチ パチパチパチ
「おもしろかったぞ」
「よかったぞ」
「すかっとしたぜ」
「見に来てよかった」
水戸青門も大好評だった。
公演後に出演者全員でお客さんに聞いてみた。
反応は
うっかりきゅうべえの王子が「かわいい」と大人気に。
ご隠居 すけさん かくさんには
「世直しやってくれよ」
「町にいる3人組のゴロツキをこらしめてくれよ」
などなどヒーローになっていた。
3人のゴロツキって、ムージさんにちょっかい出してるやつらかな。
おぎんも色っぽいと人気だった。
ジョイセさんは、演劇を一番楽しんでいた。
「いやー おもしろかったよ」
「越後屋と悪代官は本物の悪党かと思ったよ」
「最後のひれ伏すところは見どころだね」
お客さんに褒められると
「では 最後に一曲歌いましょう・・・ よさ~ぶは~ えだ~を~きる~ ほいほいへ~ ほいほいへ~」
最後にはチマキ町長が演歌「よさぶ」を歌って〆となった。
よさぶを聞いたお客さんは涙を流して感動していた。
よさぶさんが枝を切るだけの歌なんだけど こっちの世界だと感動する曲なのか・・・
ちなみにチマキ町長は演劇の練習の他に、
新曲 鳥羽二郎の「ブラザータイタニック」も覚えたようで、いつか披露しようと温めている。
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