第381話 町長ズ一行 到着




賊の幹部、土魔法使いのホマチツは最後の力を振り絞って防壁に階段をかけた。


そして賊が階段を上ってきた。


ノモコは土砂を使い切り打つ手がなくなっていた。


ノモ「やべーぞ 賊どもが登ってくるぞ」


モブズ

「俺たちは3対1じゃないと弱いっす」

「モブストアタックじゃないと無理っす」

「ボス なんとかできないっすか」



ノモ「俺の力じゃ太刀打ちできねーよ 村人にも被害が出ちまう」




ノモコとモブズが慌てている そのとき!





















「ソードスラッシュ!」

「ファイヤーアロー!」


「ぐわー」「うわー」


ショーヒさんの剣スキルとドイーメさんの火魔法がノモコの後ろから飛んできた。



チマ「間にあったか!」


秘書ズ

「セーフです」

「ギリギリでした 確実に」

「間一髪でした」


町長一行がついに村に到着した。


町長ズ到着に気づいたケブヤが防壁を一部解除して村の中に入れて防壁を戻した。


「はー はー・・・ あとは任せたぜ」

ケブヤは魔力を使いすぎて動けなくなった。



チマ「あとはまかせてくれ いくぞ おまえたち!」


「「「はい!」」」


ノモ「アネゴーーー! 待ってたぜ!」


モブズ

「アネゴがきたっすよ!」

「援軍到着っす!」

「待ってたっすよ!」


ノモコとモブズが町長ズの到着で希望を取り戻す。





賊「たった4人の援軍でなにができる!」

ひとりの賊が防壁の上に到達してこっちに叫ぶ。




町長ズ

「改めて名乗ろう!チマキテイカ参上!」


「ブラック社蓄従者ショーヒ参上!」

「睡眠3時間従者ドイーメ参上!確実に」

「事務大好き従者 ム、ムージ来ました」



賊「・・・おめーら・・・社畜なのか?なんか・・・気の毒なやつらなのか?」

町長ズの名乗りに賊が戸惑いを見せる。




町長ズ

「お前たち! 社蓄とか睡眠足りないとか言うな!もう改善しただろ!かっこよく登場したかったのに!」


「ほんのつい最近まで ほんとのことじゃないですか!」

「そうですよ 過労死目前だったんですから 確実に」

「改善されてよかったです」




賊「な、なんか揉めてるな・・・やっぱり気の毒なやつらなのか?」

またもや賊が戸惑いを見せる。







町長ズ

「それにご隠居と呼ぶ予定だっただろ すけさん かくさん やしちよ」


「そんなこと言ってる場合じゃないですよ」

「盗賊が村に入っちゃいますよ 確実に」

「な、なんとか防ぎましょう」

 

どうやら水戸青門ごっこで戦う予定だったようだ。

しかし、ケブヤも疲労困憊、ノモコやモブズも正面から戦えない、

村の戦闘状況を見て、余裕がないことが分かった。






ワイ「ぎゃーぎゃー」

忘れられていたワイコも名乗りを上げた。




「あのニワトリはアジトに来てたやつだ!」


ワイコに気づいた防壁に立つ賊が叫ぶ。

どうやらワイコにエサを上げた賊のようだ。




しかし・・・


「ギャー!」


ワイコは容赦なく盗賊にドロップキックをかます。


ドガ!


「あひゃー エサくれてやったのにー!」


賊は階段から落ちた。




気の毒なやつは、この賊だった。






ウト「おめーらしっかりしろ!村に乗り込んで村人を人質にとれ!」


賊「「「へい!」」」


ウトクアイダの指示に賊は次々に階段を上っていく。





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