第380話 ケブヤvs盗賊団幹部




ケブ「おめー おれを知ってるのか」


ホマ「ツンパ公国の第三王子だろ? その極悪人相は一度みたら忘れねーぜ」



ケブ「おめーら盗賊は帝国から来たのか」


ホマ「おうよ まさか追放された王子さまがこんなところにいるとはな」



ケブ「昔話はもういい 賊を討伐するのが今の仕事だ 覚悟しろ」


ホマ「おまえを捕えて公国に身代金でも要求するか へっへっへ」



ケブ「やれるもんなら やってみな ぬぬぬ 建築」


ゴゴゴ!


角棒と盾を作り出し構える。


「器用なもんだな 王子さま」

「王子と呼ぶな! おりゃ!」


ケブヤは角棒を振り上げてホマチツに突進した。



ホマ「アースウォール」


ドドド!


ケブヤの足が土で固められ動けなくなった。



「くっ!」



「こっちから いくぜ」

ホマチツは懐から短剣を抜きケブヤに襲い掛かった。


ガキン!


すんでのところで短剣を角棒で受け止めた。


「ちっ しとめたと思ったのによ!」


ホマチツが距離をとる。



「おめーこそ土魔法を器用に使うな。暗殺剣か。足を固定されるとは思わなかったぜ。建築!」


足を固めた土を土くれにしてケブヤは足を抜いた。




ケブ「盗賊がなんで王国にきた?」


ホマ「ビートルスタンピードのせいに決まってるだろ。スタンピードがおきなくても帝国はソルジャーアントに悩まされてる。それならアリがいねー王国のほうがいいだろう?」


ケブ「おめーの土魔法でアリをなんとかすりゃいいだろ」



ホマ「俺ひとりで できるわけねーだろ! 俺たちだって食われたくねーんだ。王国はいいところだな。略奪し放題だ。まあ 仲良くやって行こうや」


ケブ「奪うだけのやつらと仲良くできるかよ! ぬぬぬ!建築!」


ゴゴゴゴ!


ホマチツの四方を土壁で覆った。


「俺を封じたつもりか?あまいぞ 極悪王子! アースウォール」


ドドドド!


土壁に穴を作り、突進してきた。




そして


ガキン!ガキン!


短剣で接近戦をしかけてきた。



ガキン!ガキン!ガキン!


ホマチツの激しい攻撃が続く。


土魔法を組み合わせて短剣で攻撃してくるホマチツ。


ザシュ!ザシュ!


「うっ!」


ケブヤも土魔法をかわし短剣を受け流すが斬られる。



しかし


「はー はー やるな王子さま」



ホマチツも息を切らし動きが泊まった。



そのとき!


「王子と呼ぶな! ぬぬぬ 建築!」


ブスリ!


「うぎゃー」


地面から棒が伸びた・・・











それは動きの止まったホマチツのお尻に突き刺さった。


「やりやがったな極悪王子! ケツに棒を刺すとは卑劣な!」


お尻をおさえてピョンピョン跳ね回るホマチツ。



ケブヤは初対面のヘイサクに気絶させられたとき(第11話参照)、おしりに冒険者ギルドの旗を刺さした犯人を探していた。(犯人はヘイサクなのだがまだ知らない)


その痛みを忘れることはなく、誰かに同じ痛みを味会わせたいと思っていた。

それをホマチツに与えた。


ホマチツがおしりを押さえて うずくまっている隙に

「くらえ!角棒アタック!」


ドガ!


そこに飛び込んだケブヤの角棒が脳天に振り下ろされた。


「あひゃー」


ホマチツは地面に崩れ落ちた。


「はー はー てめーのほうが土魔法を器用に使いやがるじゃねーか 危なかったぜ・・・」



ケブヤの勝利!


しかし・・・


「俺がやられても村は乗っ取る・・・アース・・・ウォール・・・」

ホマチツは最後の力を振り絞ってケブヤの作った村の防壁にさらに階段を作って気絶した。




ノモ「やべーぞ 賊どもが階段を登ってくるぞ」


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