第373話 王子王女の店番
エレガントな、高貴な雰囲気のある男女だった。
「ご注文をどうぞ」
「それじゃ ケーキとサイダーをお願いするね」
「ご注文ありがとうございます。ケーキとサイダーとソーセージですね」
「いやいや ソーセージは注文してないよ」
ソーセージなんてルフダンワ亭のメニューにないだろう。
腸詰め肉は、たしか王都で見たことがある。
この店員は やはり高貴な身分の人なのだろうか。
そう思っていると・・・・
「そうですか?(自分の股間をみながら)僕のソーセージを注文「言わせないわ!」・・・」
王女がツッコミを入れた。
「じょ、冗談だって」
「兄さま そんなこといったら商売になりません ソーセージは禁止です!」
「そ、そうか わかった なにも言わないから安心してくれ」
2王子は何も言わず自分の股間をじっと見ている。
ポカッ!
「痛っ!なにするんだ。何も言ってないだろう」
王女が2王子の頭をしばいた。
「それがいけないのよ!そこを見てることがいけないの! 言葉に出さなければいいってわけじゃないのよ! 兄さまちょっと裏によろしいかしら!」
「や、やめて・・・話せばわかる」
新人男店員は店の奥の部屋に強引に連れていかれた。
エレガントな、むしろ高貴な雰囲気のある男女だったが
男のほうは下ネタ全開のアホ店員だった。
「失礼しました。ご注文はケーキとサイダーですね。すぐにお持ちしますね」
ブンセさんがやってきて注文の品を持ってきた。
しかし・・・
「さ、さっきは失礼したね」
高貴な雰囲気の新人男店員がお尻をさすりながら店に戻ってきた。
裏でお尻を叩かれたのかも知れない。
新人女性店員は奥の部屋から戻ってこない。
新人男店員が近づいてきた。
「ご注文の品は来たんだね。あれ?ソーセージが来てないね」
「いやいや 注文してないから。それにさっき女性の店員さんにソーセージは禁止って言われたでしょ」
「そうだったね。ならサービスで(自分の股間を見ながら)僕のフランクフルトを「だまらっしゃい!」・・・」
王女が、すっ飛んできてツッコミを入れた。
「奥の部屋にいたんじゃないのか。ま、まってくれ!で、出来心だ」
「兄さまが店に行ったから何かあると思って隠れて見てたのよ 懲りないですわね!出来心でやることがいけないのです ちょっと裏によろしいかしら!」
「ま、まって・・・助けて」
またもや新人男店員は店の奥の部屋に強引に連れていかれた。
エレガントで高貴な雰囲気のある男店員は懲りないアホだった。
ツシ「なんだよ毎回。でも今日は注文の品が来たからよかったか」
前に来たときは
アネゴ店員には注文してない品物を机いっぱいに持ってこられたし、
3人組店員には注文した品を3セットずつ机いっぱいに並べられたので
今日のツシイタウコフは軽い不幸だけですんだ。
ツシイタウコフは食事をすませ店を出た。
エレガントで高貴な雰囲気のある二人の店員だから軽い不幸で済んだのかもしれない。
そのあとは、王子王女は奥の部屋で待機してもらい、その後の営業は順調だった。
そして
「やあ いるかい」
ルフダンワ亭にカタユ伯爵家族がやってきた。
・・・・
そのころ、ラトスケーオの屋敷では、賊のアジトに乗り込む計画を立てていた・・・
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