第372話 ワイコの情報
「ぎゃーぎゃー」
「なんだ どこかいくのかニワトリ」
「ぎゃーぎゃー」
「またこいよ それか酒場にこいよ」
自由に歩いて情報を収集したワイコはアジトから走り去った。
ラトスケーオの屋敷にワイコは情報を持ち帰った。
ワイコの情報
賊の数は100以上、近くの森にいた賊を吸収して拡大した。
討伐隊がいまのアジトに攻めてきたら、すぐに引き払い
ラトスケーオの東の村に攻め込む それから最果ての町を襲う計画が進行中とのこと。
「ふむふむ なに! ぺっりぎに町を襲う計画だと!おのれ賊ども!」
チマキ町長は拳を握り怒っている。
やはり最果ての町の発展の噂は広がり始めていたか。
「わいこでかしたぞ よーしよしよし よーしよしよし」
町長がワイコをわしゃわしゃ撫でまくる。
ワイコは優秀な諜報部員だ。
挑発する短気なやつだと思ったが超優秀だった。
「ぎゃーぎゃー」
ワイコは諜報活動のご褒美を要求している。
「よし ご褒美がほしいか」
チマキ町長はラビスレさんごひいきのオヤジさんの串肉をワイコにあげた。
「ぎゃー スヤスヤ ぎゃー スヤスヤ」
肉を食べると 腹天で眠るワイコだった。
・・・・
一方 ミマファズと王子王女はお店の奥でくつろいでいた。
奥の部屋でスマホで「ブレザームーン」を見ていた。
「これは聖女さんたちが演劇にしたんですよ」
「ブレザームーンだよ」
ミマファズが動画を再生する。
「これは面白い!正義の美少女戦士だ」
「こんな楽しいアニメが見れるなんて 大兄さまがお城に帰ってこないわけだわ」
「これを演劇にしたのか すごく気になる。そうそう(自分の股間をみながら)僕のソーセージも消費期限が気にな「言わせませんわ!」・・・た、たわむれだよ」
「兄さまは油断もすきもないわ 今度いったらシバキ棒でしばきます」
「わ、わかったよ。もういわないから。 し、しかし スマホは素晴らしい」
「兄さま 王家にも1つスマホをいただけないか交渉しましょうよ」
2王子と王女がアニメをみながら話している。
すると・・・
「こんちわー」
「はーい」
「いらっしゃいませー」
ミマファズが対応した。
ツシイタウコフがやってきた。
「お客さんがきたみたいだよ」
「そうね。わたしたちも接客してみましょうよ」
「店員の服をかりよう」
「着替えましょう」
王子王女は初めての接客をするのだった。
・・・・
ツシイタウコフは安心していた。
今日は正規の店員2名だ。
これなら安心して注文できる。
しかし・・・
「やあ いらっしゃい」
「いらっしゃいませ」
後ろから見たことのない男女が現れた。
店員の格好をしてる。
新人か。
「ブンさん ミマちゃん ここは僕たちに任せてくれ」
「大丈夫ですわ 前に来た時に接客を見てたから安心して」
「じゃ、じゃお願いします」
「おねがいしまーす」
会話からすると初めての接客のようだ。
しかし、前の新人のようなおかしな雰囲気はない。
エレガントな、高貴な雰囲気のある男女だった。
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