第398話 冷蔵小屋を作ろう
「冷蔵小屋を作ろう」
ラトスケーオ救援に行く前に
ケブヤに土魔法で作ってもらった冷蔵小屋を3日使ってみて問題なかった。
なので据え置きの冷蔵小屋を作ることにした。
ユニットハウスを使おうか と思ったが
こっちの世界の大工さんに小屋を作ってもらうよう頼んだ。
最果ての町一番の棟梁「大工のクイダ」さんにお願いした。
「てやんでぃ ここに小屋を建てるってか まかしときな てやんでぃ」
「このくらいの大きさ(6畳)でお願いします」
「てやんでぃ 承知したぜ てやんでぃ」
はちまきをして鬼の角のように五寸釘をまちまきにはさんでいる。
両耳の上にも釘をはさんでいる。
うちのじいちゃんと気が合いそうな感じの人だ。
顔はバカボン的なパパに似ている気がするが「てやんでぃ」が口癖のようだ。
「てやんでぃ やろうども 2日で建てるぞ てやんでぃ」
「「「がってん 了解っす親方」」」
トンカン トンカン
トンカン トンカン
2日後・・・
「てやんでぃ 完成したぜ てやんでぃ」
頑丈そうな立派な小屋が出来上がった。
「てやんでぃ 小屋の中央は間仕切りしてあるぜ てやんでぃ」
冷凍庫 冷蔵庫になるようにしてもらったので後は断熱するためにスタイロフォームを内側前面に張り付けよう。
「てやんでぃ 貧乏な町長が馬車を作って商会を作って そして小屋を作るとはこの町も良くなってきな てやんでぃ」
小屋の代金は俺が出すんだけど、町長も今はかなりのお金を持っている。
そして町は活気に満ちている。
「ええ 町は良くなってますよ」
「てやんでぃ おれっちもうれしいぜ 町が活気づいてきてるからな てやんでぃ」
「きっといい町になりますよ」
「てやんでぃ あんたのおかげだな てやんでぃ」
急ピッチで仕事をしてくれたのでお礼に駄菓子を上げると弟子たちは大喜びしていた。
「親方~ 駄菓子もらったよ」
「騒ぐな弟子ども てやんでぃ 戻ったら駄菓子を食うぞ てやんでぃ」
クイダさんも大喜びしている。
大工のクイダさんは弟子たちを連れて帰っていった。
「素晴らしいワインセラーが出来上がったぞ!」
「わたしたちのワインがおいしくなる小屋です」
「ワイン冷え冷え小屋の完成です 確実に」
「違う目的で作ったんだと思いますよ」
町長と秘書ズ2人はワイン用に作ったと思っているようだ。
ムージさんだけは分かってるね。
翌日、スタイロフォーム(断熱材)を仕入れてきて
ケブヤ ノモコズ 町長ズ ミマファズみんなで小屋の内側に張り付けて冷凍小屋を完成させた。
これでいろいろなものを作れる。
卵はこっちの世界では貴重品なのでプリンは大量に作れないが
牛乳プリンなら作れる。
なにより保存が出来るようになるので魔法袋がなくても痛みやすい食材を長持ちさせれる。
うまくいったら第二弾の料理教室でパン屋に教えよう。
とりあえず氷が作れたなら 最初にやることはこれしかない。
「かき氷を作ろう!」
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