第138話 二つ名
ヘイサクvsゴブリンリーダー
モノクロで鑑定してみる。
ゴブリンリーダー 強さ50 魔力15 スキル指揮発動中 状態健康
村人からしたら 手に負えない強さだろうけど
俺なら大丈夫だ。
「グギー! グオー!」
ゴブリンリーダーが巨大なこん棒で襲い掛かってきた。
ブオン! ブオン!
こん棒を振り回す。
しかし、攻撃が遅くて余裕でかわせる。
ブオン! ブオン!
リーダーの攻撃は当たらない。空振りだ。
よし。倒してしまおう。
魔物相手にはどうしても欠かせない秘儀がある。
それは・・・
俺はビックリ顔で
「あ!」っという感じで
ゴブリンリーダーの足元を指さした。
すると・・・
「ぐぎゃぎゃ?」
ゴブリンリーダーは立ち止まり、足元をみた。
チャンス!
ガコン!
自己流アッパーカット!
あごに直撃してリーダーは上空に舞い上がった。
某ボクシングアニメのシーンのように きれいに舞い上がった。
ドサ!
あごをくだかれ
地面に落ちたリーダーは動かない。
ゴブリンリーダーを倒した。
こっちのゴブリンどもは全滅させた。
村人たちは村長 クサゴタさん ミマファズを中心にまだ戦っている。
しかし、
リーダーが倒され指揮スキルが消えたゴブリンどもは混乱し始めた。
・・・・
「心配しすぎだったか」
ケブヤはすぐにノモコズを叩き起こして一番にかけつけた。
ケブヤと共に一番に村に到着したノモコズは驚愕した。
村人が鉄の魔獣をあやつり、もうひとりの村人がミツマタの槍を持ち、ゴブリンどもから無双していたのだ。
自転車でバリアを作り村人たちを守るミマファズにも驚いたがそれ以上に
始めて見る鉄の魔獣とミツマタの槍は印象が強かった。
ちなみにヘイサクのほうは倒し終わって4人のスキル持ちの村人を見守っているところだった。
そしてケブヤノモコズが加勢することなく戦いは終わった。
「わしらの勝利じゃ。村を守ったぞい。わしはガー・・・」
「トンチキのかたきをとったどー」
トンチキくんは死んでないけどね。
ガーリ・クサゴタチームもゴブリンを倒し終えた。
「なんとか守りました」
「こわかったよー」
「「「「「おらたちも戦えただ」」」」」
ミマファズ・村人チームもゴブリンを倒し終えた。
村人には、かすり傷のケガ人が数人でただけで死者はでなかった。
「エイエイオーですじゃ!」
「エイエイオーだどー!」
村人
「「「「「エイエイオー!」」」」」
「アホじい よう頑張った」
「村は無事だわ」
「よかっただ」
「とーちゃん」
避難所からもサミシさんと村人たちが出てきた。
無事に村を守りぬいたのだった。
・・・・
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ナレーター 森本〇オ風
それは 後日 町でのことだ。
酒場で あることが 噂になる。
黒い魔獣を操る謎の男
毒を出すミツマタ槍を使う謎の男
この 2人のことである。
なぞは 憶測を呼び 流れの冒険者と 言われるようになった。
そして 二つ名で 呼ばれるようになる。
黒い鉄の魔獣使い クロヒョウ (ガーリ村長)
毒をだす槍使い ドクサソリ (クサゴタさん)
ちなみに 噂を流したのはノモコとモブズだ。
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今日も町の酒場では
「クロヒョウってどんな冒険者かしらね」
「きっとイケメンよ」
「ドクサソリってどんな感じかな?」
「それはムキムキのマッチョにきまってるじゃない」
ガーリ村長とベコ飼いクサゴタさんは
今日も噂されているのであった。
クロヒョウ
「へっくしょんですじゃ」
ドクサソリ
「はくしょん 風でもひいただかな」
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