第139話 村の防備
ゴブリンを討伐して村を守った。
ケブヤがノモコズを引き連れて駆けつけてくたれたのがうれしかった。
ノモコはモブズと酔いつぶれていたが叩き起こして連れてきたそうだ。
村人にカレーとシチューをふるまうと
喜んで食べてくれた。
村が無事でほんとによかった。
ゴブリン撃退の報告をブンセさんにお願いした。
ゴブリンの襲撃を撃退したので報告のためミマファズに
また町にいってもらった。
「え?被害なしで撃退したの?」
と町長は驚いていたそうだ。
しかし、
「さらに上位のゴブリンがいるかもしれないから気をつけるように」
と言われた。
ケブヤの土魔法で村の防壁を作れないか聞いてみたが
「俺の建築は3日すると土に戻っちまう」
ノモコに土を収納して掘りを作ってもらおうとしたが
「土砂なら収納できるが地面を収納は無理だぜ」
と言われてしまった。
自力で村の防備を強化することになった。
万能なスキルってないんだね。
・・・・
村人たちが総出で柵を強化して有刺鉄線を張り巡らせている。
ケブヤとノモコも手伝ってくれている。
ケブヤは足場台を建築で作ってサポート。
ノモコは重いものをリュックスキルで運搬。
モブズは村人と一緒に作業をてつだってくれている。
みんないいやつらだ。
コンクリートの防壁を作って村全体を囲うかと考えたが
セメント 砂 砂利が大量に必要だし、さすがに大変すぎる。
有刺鉄線と鉄筋と針金で柵を強化することにしたのだ。
木の柵だけより頑丈になるし先端をとがらせた鉄筋も買ってきたので
簡単に乗り越えることは出来なくなる。
乗り越えようとしただけで大怪我する。
俺も今回は活躍するぞ。
資材を仕入れにいったときリサイクルショップで買ってきたミニユンボを出した。
小規模水道工事などで使う小型の屋根のないユンボだ。
全体が赤く塗装されていて、なかなか売れなかったためリサイクルショップで激安8万円になっていたので購入した。
某ロボットアニメの赤っぽい彗星を連想させる。
これで柵の外に堀を作っておけば
今より安心出来るだろう。
トラクターで使うはずだった20Lの燃料もここで使おう。
ミニユンボに乗り込もうとした。
そのとき!
「師匠!なにしてるんだ」
ガーリ村長のせがれのヘソマさんがやってきた。
「ヘソマさん。これから柵の外に堀を作るんですよ。またゴブリンが来たときに備えて」
「俺にも手伝わせてくれ」
ヘソマさんがユンボに乗りたそうだ。
しかたないなので操縦を教えた・・・
ガタンゴトン ガタンゴトン
前後に動かしたり、シャベルを動かしている。
しばらくすると操縦を覚えてしまった。
スムーズにシャベルを動かしている。
すると・・・
「師匠!おれスキル覚えたよ」
ええ!
またか!
俺のユンボにするはずだったのに・・・
でも これはラッキーかも。
「災い転じて福と成す」
これでヘソマさんに武術を教えなくてすむ。
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ナレーター キートン○田風
いつもはスキルを覚えられると複雑な気分になるヘイサクだったが
今回ばかりは嬉しく思うのだった。
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