第136話 ゴブリンの集団




村人と話し合う。


「ゴブリンの集落ができた可能性がありますじゃ」

ガーリ村長がいう。


これは一大事だ。


至急、町に報告に向かうことにしたが時間がかかる。


ブンセさんの自転車スキルに頼ることにした。


「ブンセさん。チマキ町長に状況報告をお願いしてもいいですか」


「わかりました。わたしの自転車ですぐいってきます」

ミマファも一緒のほうがいいだろう。

ミマファズに任せることにした。


自転車スキルですぐに出発した。

片道5分だから最速報告になるだろう。


「村の柵を強化するだ」

村では防衛を始めていた。


「村の周りを巡回するでの」

土をもって柵を強化したり鍬やスコップをもって

村の周りを巡回している。


「ただいま戻りました」

「おにーさん。ただいま」


はやい!



ミマファズが帰ってきた。

「チマキ町長に報告してきました」

「ケブちゃんにもほうこくしてきたよ」

酔っぱらっていたチマキ町長と秘書ズだが正気に戻り

領主さまに話して兵士を派遣してもらうそうだ。


王子王女は寝ていた。


ケブヤはノモコと冒険者ギルドにも報告してくれるそうだ。



ブンセさんの自転車スキルは、いざというとき頼りになる。



ミマファズが帰ってきて しばらく防備を固めていると




「ゴブリンがきただ!」


「「「「「グギャア!」」」」」


ゴブリンの集団が現れた。


俺が村の外に出て入り口に立ちふさがり

村の中で男の村人たちが鍬やスコップを構えている。


子供、老人、女性は避難所に避難している。


後ろには二回り大きいゴブリンがいる。


「ゴブリンリーダーがいるだ!」

目がいい村人が叫んだ。


ゴブリンリーダーは雑魚ゴブリンを束ねることができる上位種だという。



いままでゴブリンはかなり退治してきたがリーダーは始めて見た。



雑魚ゴブリンが50匹以上いる。



これくらいのゴブリンどもなら俺一人でなんとかできるが

村人を狙われたら守り切れない。


「「「「「グギャアアア!」」」」」


ゴブリンどもが突っ込んできた。


「もと工場勤務のチカラ見したるわ」



「おらおら!おらおら」


バシ!バシ!バシ!バシ!



ゴブリンどもを1げきで吹き飛ばし倒す。


しかし、どうしても全部は防ぎきれない。


村人や家畜に狙いをつけたゴブリンが柵を乗り越えて散開し始める。


そうなると止めることは出来ない。


村人に犠牲者がでると思った。


そのとき!























「この村はわしらの村じゃ。なんぴとたりともあらすことは許さんのじゃ」


「オラはトンチキのかたきを取るだ。ベコのステファノスとボンヤスキーも守るだ」



避難所の守りを任せたはずの村長とクサゴタさんがさっそうと現れた。


村長はトラクターに乗っている。

クサゴタさんはホークをもっていた。



首にはちょっと汚れたタオルがヒーローマフラーのように風になびいている。



その姿は歴戦の勇者のようだった。

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