第135話 村人が襲われる
酒を進めた結果、
ノモコはパンイチ踊りをはじめ、
モブズはへべれけ、
王子もパンツ1丁で踊りだし、
王女は裸踊りウォッチングが好きと判明し、
町長は酔っぱらって演歌を歌いだし、
秘書ズもへべれけになり、
店は休業・・・
大惨事になった。
秘書ズは急に泣き出し
「1週間、徹夜で仕事しないと~ うわ~ん」
「書類が山のようになってます~ 確実に わ~ん」
ブラックな職場を嘆いていた。
一週間徹夜って・・・どんだけ仕事ため込んだんだろう。
明日は二日酔いだろうな・・・
新メニューはお好み焼きとお好み焼きそばにした。
飲み物も紅茶とコーヒーを追加することにした。
しかし、お店で出すのは王都から帰ってきてからに。
ケブヤとノモコにも王都に同行してほしいからだ。
新メニューを出してすぐに店を長期間、閉めたままにするのもよくないと思った。
王都にいってすぐには帰ってこれないだろうから。
・・・・
村に帰ってきた。
明日はエルフの森で最上薬草を採取しようと思い
村の家に向かうと何かあわただしい。
「賢者さま。ゴブリンが出ただ!」
しばらく前に、お店でギルウラパーティもゴブリンが増えたとか言ってたみたいだし。
この前50匹以上ゴブリンを狩ったけど、まだまだいたようだ。
ゴブリンが森の中で大繁殖したのかも。
「クサゴタのせがれが襲われただ!」
「重症だで!」
急いでクサゴタさんのところに向かう。
「う・・・うう・・・」
15才くらいの青年が大けがをしていた。
この青年がクサゴタさんの息子さんだろう。
「大丈夫だか!大丈夫だか!」
クサゴタさんが青年に話しかけている。
「クサゴタさん これを飲ませてください」
「賢者さま。ありがとごぜますだ」
中級回復薬をクサゴタさんに渡すと青年に飲ませた。
「うーん」
青年は回復して目を覚ました。
「きがついただか! よかっただ! うぅ トンチキ!」
クサゴタさんが安堵して泣き出す。
「とうちゃん オラどうしたんだ ゴブリンにやられたけっども キズが治ってるだ」
「賢者さまが治してくれただよ」
「トンチキくん大丈夫かい?」
「おっす、おらトンチキ。ヘイサク様が助けてくれただか。ありがとな」
「どういたしまして。痛い所はない?」
「でーじょーぶだ」
ゴブリンにあったときの状況をトンチキ君にきいた。
「森の入り口付近に薪を取りにいったんだ。そしたら
武器をもった4匹のゴブリンが現れて、いきなり襲われてよ。
オラ死んじまうかと思ったぞ」
いきなり襲われて、やられながらも必死に村まで逃げてきた。
村が見えるあたりでゴブリンは止まって追ってこなかった。
村の入り口まで来たところで力尽きて倒れたそうだ。
それを聞いていた村長は
「ゴブリンが村を見て襲ってこなかったのは集団で襲うためですじゃ」
ゴブリンは襲う前に下見や偵察をして、それから襲うらしい。
村はさらにあわただしくなった。
ゴブリンどもが村まで来たら大変だ。
・・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます