第112話 ヘイサクズvs野党2




「やろーども!かかれー!」


賊が襲い掛かってきた。



----ケブヤ----



「んんん 建築!」



ケブヤの足元に土の柱のような太い角棒が現れた。


それを両手で拾うと


ブオン!ブオン!


大きな音を鳴らして素振りした。



「せーの」


ドン! ドン! ドン! ドン!



「ぐわ!」「ぐわ!」「ぐわ!」「ぐわ!」


前方の賊をまとめてぶっ飛ばした。



「マッシュルームから離れろ。そいつはつえーぞ。矢を撃て!狙い撃ちしろ!」


ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!


賊の弓隊がケブヤを狙う。


サッ サッ サッ サッ サッ 


しかし、矢は当たらない。

ケブヤはすべてよけきった。


ブーメラン弓矢の鍛錬が役に立った。



「もっと射掛けろ!」

弓隊がさらに弓を射かける。


ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!



「んんん 建築!」


ドドドド!


ケブヤの前に土の壁が現れた。


カン!カン!カン!カン!カン!


土壁が矢をはじいた。


「あのマッシュの魔法か!」


弓隊は壁に近づいてくるが


「建築解除!」


土壁が土に戻った。



「そーりゃ」


ドン! ドン!


「ぐわ!」「ぐわ!」


「もう一丁」


ドン! ドン!


「ぐわ!」「ぐわ!」


族の弓隊を倒した。


ケブヤは賊を撃退した。








----ノモコ----




リュックを前方、胸の前にかけた。


「ちいさいおっさん!これでもくらえ」


賊がこん棒で殴りかかる。



「リュック展開」


ドスン!


目の前に自分より大きい岩を出した。


ゴン!


その岩でこん棒を受け止めた。


「死ねー!」

他の賊も剣や斧でノモコに襲い掛かるがはすばやく避ける。


小柄な身長をいかしてチョコチョコ避けている。


スーパーマ〇オみたいな身軽さだ。

キノコを食べたら大きくなりそう。




「このおっさん デブなのに はえーぞ!」



賊がノモコを囲もうとした。



そのとき!




「リュック展開」


ドサ! ドサ! ドサ!!


「どわ!」「どわ!」「うわ!」


囲まれる前に賊に近づきリュックから土砂を出して埋めた。




「こいつから離れろ」


賊はノモコから距離をとる。


しかし、ノモコはすばやく近づく。


「リュック展開」


ドサ! ドサ! ドサ!!


「どわ!」「うわ!」「どわ!」


複数まとまっている賊にすばやく近づき土砂を出して賊をまとめて埋めた。

土砂で押しつぶされたが頭は出ている。


「やろー」


さいごの賊が斧を振り上げてノモコに突っ込んでくる。




「ローリングヘッドアタック!」



ノモコは帽子をとると回転人間魚雷でハゲ頭から賊の腹に突っ込んだ。


ズドン!


「うげー!」


ノモコも賊を撃退した。






----モブズ----




馬車の方では 馬車とチマキ町長を守りながらモブズ(タシンサ タシテ ボノクデ)が賊と対峙していた。


3人の賊とにらみあっている。



「タシテ ボノクデ モブストリームアタックをかけるぞ」

「「おう」」


モブズは3対1になったときだけ強さが3倍になるスキルを使った。


「こっちだ。かかってこい」

賊3人を挑発して馬車の裏に隠れた。


「「野郎にげるな!」」

賊2人が追いかけて馬車の裏にいったとき

反対から回り込んで

表にいる賊の一人を攻撃する。


「「「モブストリームアタック!」」」


ドガ!ビシ!バシ!


スキルを発動して強さが3倍になっているモブズは1人目の賊を軽くフクロ叩きにして倒した。


モブズ

「「「こっちだぜ」」」


馬車をぐるぐる回るように立ちまわって うまく3対1になった瞬間にフルボッコにしている。


「卑怯な戦い方しやがって!」


モブズ

「卑怯でけっこう!コケコッコー」

「勝てばなんでもいいんだよ!」

「おら!おら!」


ドガ!ビシ!バシ!


賊になんといわれようとモブズは3対1でボコボコにした。



馬車のほうも賊は倒した。




----ヘイサク----


残るはボス一人だ。



「おめーらは商人じゃねーのか」


「俺たちは強い商人だ。リーダーと手下を捕縛したんだぞ」


「くそ」

剣を抜いて向かってくる。

しかし、ブーメラン弓矢で目も鍛えられていた。


すごい剣術だが動きがよく見える。


「おれの剣を見切っているのか」


ドガ!

「うご!」

すきを見つけて腹パンするとボスは剣で防いだが吹っ飛んだ。


ピキ!


「くっ!なんて力だ!それにおめーの拳を剣にあてて防いだのに剣のほうが欠けている」


俺は人間をやめてきたのかも。


「これならどうだ!ソードスラッシュ!」


ビュン!


ボスの剣から斬擊が飛んでくる。


しかし、



キン!


両手をクロスしてガードすると斬擊を弾いた。


大したことない。

肩を軽く叩かれたくらいの衝撃だ。


「剣スキルがきかねーのか!」

ボスが叫ぶ。


「こんどはこっちから いくぞ」

ドガ! 「ぐあ!」

ドガ! 「おあ!」

ドガ! 「があ!」


賊のボスをやっつけた。



アジトをなくした賊の集団を壊滅させたヘイサクズだった。



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