第111話 馬車をとめられる
ドンセシュ町からの帰り道
「そこの馬車とまれ!」
なんだろう。
この前は賊に止められたけど。
「なんだ?」
ノモコが外を見る。
「くっ また賊のようだ。前の倍はいるぞ」
マッキーが言う。
20人以上のガラの悪い集団が道をふさいでいる。
なんでだよ。
アジトをつぶしたんじゃなかったのか。
安心して行商してくださいと言ってたのに。
「オジキ また賊の襲撃っすよ」
「アジトをつぶしたっていってたのに」
「物騒な町っす」
キース領はほんとに物騒なところだ。
「ヘイサク殿 どうするか?」
「ヘイサクまたやるか?」
マッキーとケブヤがどうしようかと聞いてくる。
速く走れない馬車で逃げられないんだからやるしかない。
賊をモノクロで見ると強さ20~30くらいだ。
しかし、1人だけ強さ60のやつがいる。
それでも、こちらがやられることはないだろう。
「やっつけよう」
話してる間に馬車は賊に囲まれた。
ツコンポちゃんは余裕だ。
「おまえらだな。おれの手下を捕まえて町の兵舎につきだしたのは」
こいつは賊のボスか。
そういえばこの前の賊はリーダーだった。
ボスは別にいたのか。
やっつけようと思ったが
ここはひとつ、人違い大作戦で通してみよう。
「人違いだ。俺たちはしがない商人だ。行商にきたのは今日が初めてだ」
「棒切れもった護衛3人に女の御者、デカブツとチビデブと普通の野郎とヨボヨボ馬とボロ馬車の商人が おめーら以外にいるのか?」
「いるぞ。たくさんいる」
「そうか他にもいるのか、じゃ他を当たってみるか~・・・ってなるわけねーだろ!バカにしてんのか このやろー!」
ボスが叫ぶ。
そこまでわかってたら誤魔化せないな。
「アジトは壊滅したって兵士がいってたぞ」
「そうだとも。兵士どもにアジトはつぶされた。手下も少し捕まったが俺たちは逃げ延びたんだ」
あの兵長さん適当な仕事しやがって。
確かに賊を全員捕縛したとはいってない、アジトをつぶしたといっていた。
「俺たちには帰るところがねーんだ。きっちりおとしまえつけさせてもらうぜ」
人違い大作戦は失敗した。
「俺はボスの相手をするから 賊どもを頼んでいいか」
「よっしゃ」
「まかせろ きょうだい」
「「「俺たちも戦うっす」」」
俺はボスを ケブヤとノモコは賊どもを 撃退することにした。
タシンサ タシテ ボノクデのモブ3人にはマッキーとツコンポちゃんを守りながら戦ってもらう。
馬車を中心に賊どもと対峙した。
モブズも馬車を守るように構える。
「やろーども!かかれー!」
前回よりも大人数の賊が襲い掛かってきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます