第87話 魔道コンロを買う
第87話
訳のわからない魔道具をオススメされたが やっと本題に入れた。
「して なにをお求めかな?」
新メニューを出すのでそれを調理する2個口の魔道コンロを買いに来たと話すと
「なんと!噂はほんとうだったのか!どんな料理なのだ?ん?ん?ん?」
どうやらちょっとした宣伝を聞いてたらしく興味津々だ。
「それはそのときまでのお楽しみということで」
「そうだな。店主の出す品物は間違いがないからな。楽しみにしておくよ」
ふわふわパンもチョコレートも
お客さんが様子見してる中、グウドマさんが最初に食べて
美味しさを宣伝してくれた。
2個口の魔道コンロを見せてもらい 買おうとしたら・・・金貨5枚(500万円)だった。
そんなにするのか。これなら現代のカセットコンロでいいような・・・
でもカセットガスがたくさん必要か。
う~~ん どうしようか。
魔石での稼働時間を聞いてみると
魔石(小)で20時間使えるそうだ。
すごく燃費がいい。
さらに
「よし!金貨4枚にサービスしよう。 さらに大サービスをする。どうかね」
といわれたので
思いきって買うことにした。
「わたしの魔道具の良さが分かる店主には これをプレゼント(大サービス)しよう」
先ほどオススメの魔道具で紹介した グウドマさんイチオシの よけるか掴まないと大ケガする必ず自分に戻ってくる「ブーメラン弓矢」と、目標金額前に取り出すと爆発して貯金したお金が無くなり自分も大ケガする(物理的にも精神的にも)「デラックス貯金箱」をもらった。
大サービスってゆうから 実用的な何かを追加してくれると思ったのに。
いらない魔道具なんだけど。
売れないから俺にくれたような・・・
とは言えず ありがたくいただいた。
不幸を呼ぶ魔道具?
迷惑魔道具?
あつかいに困る魔道具を なんて呼んだらいいか
考えていると
「新しい発明品ができたら またプレゼントしよう」
え!日常的に変な魔道具作ってるの?
「ま、前向きに検討しておきます。今日はありがとうございました」
「よし。新しい魔道具作成計画を練ろう。う~む・・・眠ると背中に炎が出て根性焼きされる〈眠れなイス〉とかどうだろうか・・・飲み物を一瞬で蒸発するほど温める〈灼熱ホットプレート〉もいいな・・・ぶつぶつ」
独り言が聞こえた気がしたが
足早に魔道具屋をあとにした。
失敗作をくれたのかと思ったが日常的に奇抜な魔道具を作ってる職人さんだった。
「創作意欲がわいてきたぞ!」
トンカン! トンカン!
ズドーン! ズドーン!
トンカン! トンカン!
ズドーン! ズドーン!
魔道具屋の中からは魔道具屋とは思えないほどの爆音が鳴り響いていた。
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