第88話 新メニュー
第88話
訳のわからない魔道具をもらってきたが、使い道あるんだろうか。
その辺に置いといて誰かが弓矢や貯金箱を使ったりしたら大惨事になるので とりあえず魔法袋にしまっておこう。
新メニューを出す日が近づいてきた。
落ち着いたら もらった魔道具をどうするか考えよう。
・・・・
新しいメニューを出す日がきた。
今回の新メニューは 〈焼きそば〉
それと〈駄菓子〉だ。
子供たちがふわふわパンを食べたそうに見ていたが銅貨10枚なので子供からしたらかなり高い。
子供には安く売りたいがそうすると子供に買わせる輩が出そうなので駄菓子を置くことにした。
玉ねぎ寝太郎 キャベツ寝太郎 わたあめ ふぅ菓子 ベヒースター
そして粉ソーダ
パイン グレープ イチゴ メロン オレンジ コーラ
地球の商品袋に入ったまま売るわけにはいかないので、開封して一品ずつまとめて大きな器に入れてもってきた。
ミニグラスに1杯ぶんを紙袋に入れて1つとして、わたあめ ふぅ菓子は1個で1つとして売ることにした。次回からは器を持参してきたら少量サービスすることにした。
駄菓子はもうけを考えないで4つで銅貨1枚で売ることにした。
最果ての子供たちにも楽しんでもらいたいからだ。
焼きそばは地球で作って持ってくるのはやめた。
カレーとシチューで手いっぱいだ。
なので店で作ってだすことにした。
作り手はケブヤだ。
魔道具屋で買ってきたコンロで焼きそばの作り方をケブヤに伝授した。
開店前になると長蛇の列が出来ていた。
「おにーさん 前よりも れつがながいよ」
「ほんとだわ。これは大変ですね」
これは忙しくなるぞ。
「まかせろ!焼きそばは俺がやる」
はちまきにエプロンをつけたデカマッシュメイドのケブヤが言う。
ケブヤ頼りになる。
「よし。開店しよう」
「「「「開店します。いらっしゃいませ~」」」」
「新しい食い物を出すんだってな!」
「どんなのか楽しみにしてたんだ!」
「ありがとうございます。今回は焼きそばと駄菓子です」
「駄菓子は子供用になりま「駄菓子を買う!」・・・」
「いや子供用に「大人にも売ってくれ!」・・・」
急きょ大人にも売ることになってしまった。
「わ、分かりました」
「よし!俺はた玉ねぎなんとかと キャベツなんとかと わたあめだ!それと・・・だ」
「俺はべひーすーたーと ふぅ菓子だ。それと・・・だ」
「はい。少々お待ちください」
大人たちが駄菓子コーナーに群がっている。
玉ねぎ寝太郎とキャベツ寝太郎と わたあめを食べたお客さんは
「玉ねぎなんとかはサクサクだぞ!キャベツなんとかもサクサクだが味が濃い!どっちもうめー!わたあめは口に入れると消えるぞ!うぉー甘いぜ!」
べひーすーたーと ふぅ菓子をたべたお客さんは
「細かいがサクサクでうまいぞ!ふぅ菓子ほふわっとしてて角が甘いぞ!」
他の駄菓子を食べたお客さんも
「うめー」「おいしい」「デリシャス」
「新しい料理は出たその日に食うのが一番うまいからな」と叫んでいる。
そして主役のはずの子供たちは・・・
「駄菓子買いたかったのに!うえ~ん!」
「ちかづけないよ うえーん」
「「「うえーん」」」
大人たちが駄菓子コーナーに群がり
ちょっとした宣伝を聞いて楽しみに店にきた子供たちが駄菓子を買えずに泣いている。
「悪かったな坊主。これやるから泣くな」
ギル裏の一人が子供に玉ねぎ寝太郎を上げた。
子供は玉ねぎ寝太郎をもらって食べると
サクサク
「おいしい!これサクサクだお!」
「僕にもちょうだい!」「わたしにも!」
「「おいしい!」」
「ごめんよ坊主。これも食べな」
ギル裏の一人が子供にわたあめを上げた。
「甘い!口に入れるとフワーっと とけちゃうお!」
「僕にもちょうだい!」「わたしにも!」
「「あまーい!」」
他の駄菓子をたべた大人たちも
「うめー!」
「これは冒険にもっていかないとな」
「なんでサクサクなんだ?しんじらんねー」
子供よりも大人たちのほうが駄菓子に大興奮だった。
特に玉ねぎ寝太郎が好評だった。
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