第94話 カタユ伯爵
子供たちが買いにきても、駄菓子がないので地球で仕入れてきた。
翌日
王子王女は王都に帰っていった。
「もっといたいわ」
「もうすこしいいだろ」
と護衛たちに言っていたが
「ダメです。職務も終わり十分羽目を外されたでしょう。駄菓子を買って帰りましょう」
と半ば強引に連れていかれた。
王族ズは駄菓子を買ったのはもちろんだが、ほぼすべてのメニュー(クリームパン、アンパン、チョコレート、クッキー、ケーキ、オレンジジュース、アップルジュース、サイダー、焼きそば)を買っていった。
褒賞金を直接渡したかったほんとうの理由はこれか!
王族ズは魔法袋を持参していた。
隊長と護衛の方々も駄菓子を買って嬉しそうにしていた。
「嫁と食べる」「子供と食べる」「家族と食べる」「王都についたら粉ジュース交換しよう」
などなど、騒いでいた。
駄菓子は子供たちのことも考えて買い占めなどはしなかった。
さすが王族だね。
だけど、だいぶ儲かった。
まいど。
帰り道は じいさんズが破壊した山の跡を通って行った。
地図で調べたら近道になるそうだ。
「・・・わすれ~ないよ~♪この~ロードを~♪タマラッシュと走った~♪・・・」
アニメのOPを教えてほしいと言われて翻訳したら、王女は気に入ったようで口ずさんでいた。
ミマファはタマラッシュの絵がほしいとゆうのでなんとか描いて渡すと、仕立屋でタマラッシュ刺繍タオルを作るみたいだ。
じいさんズの極大魔法にアニメ拷問会。
こんなことが起こるのかと思うほど濃い1日だった。
帰り際に、
王女にDVDプレイヤーを売ってほしいと言われたが
普通の魔石では見れないし、使い方を間違うと壊れてしまうというと
あきらめてくれた。
ほんとは売りたかった。
たぶん白金貨数枚で売れたと思う。
しかし電池の問題やその他諸々の問題も考えると今は売れなかった。
「王都に来るときは絶対に でーぶいでーぷれいや を持ってきてね」
「父と母(国王と王妃)にも でーぶいでーを見せたい。頼んだよ。ついでに僕の股間も見せ「おだまり!」(バシ)・・・」
王子は王女に しばかれていた。
王女さま強いね。
王子を縄でぐるぐる巻きにした。
「た、たわむれだよ」
帰り際も第二王子はアホだった。
王都に行くときに
面白いDVDを仕入れておかないといけないか。
モバイルバッテリーも使えるDVDプレイヤーだから
ソーラー充電出来るモバイルバッテリーも買おうか。
電池にするかソーラーモバイルか考えておこう。
手持ちは
ルパンツ53世
ベルサイユウの刺 とか
ジボリ映画
スカイキャッスル タピラ
となりのボストロル
とか あるけど 出さなくてよかった。
「まだあるよ」なんて出したら、俺は過労で倒れてたかも知れない。
・・・・
そして しばらくして伯爵が王都の屋敷から帰ってきた。
在宅してるとのことでどんな人か知りたくて会いに行くことにした。
俺とチマキ町長とノモコの3人で伯爵の屋敷に向かった。
道中、ノモコが伯爵の元従者だったことがわかった。
拾ってもらったっていってたからね。
借金返済を申し出たとき迷惑がかからないようにやめたのだそうだ。
そのときからどんなことをしても返済しようというカクゴがあったのかも。
キンキラ服きて趣味が悪い成金商人だと思ったがなかなかの忠心だった。
どうみても趣味は悪いんだけど。
伯爵の屋敷はペッギリニ町の西のほうにあった。
町長の屋敷よりも大きい。
しかし、庭は・・・
草ボーボーだ。
手入れが行き届いていない。
入り口に向かって通れるだけのケモノ道がある。
門番もいない。
「こんにちわー!」
門の前で叫ぶと
「はーい!なにか御用でしょうか」
門のすぐ内側から声が聞こえた。
女性が一人農作業着で草刈りをしている。
「伯爵さまにお会いしたいのですが」
「主人にお客さんですね。呼んできますね」
主人?奥さんかな。
女性はほっかむりをしたまま屋敷に入っていった。
しばらくすると
イケメンの青年が出てきた。
30手前くらい。
俺と同じくらいの年齢だろうか。
「やあ 僕に用があるのかな」
この青年が伯爵さまみたいだ。
会ったらまともな好青年と思った。
「ゲリシ伯爵。おかえりなさいませ。帰宅したと聞いて参りました」
チマキ町長が言うと
「チマキ男爵じゃないか。帰宅じゃなくて王都の屋敷を売り払ったんだ。それより元気だったか。町の代官ありがとうね。君のおかげで助かっているよ。町のことは好きに管理していいから。
欲しいものがあったら言ってね。言い値で用意するから」
ちょっとちょっと チマキ町長だから無駄な出費はしないだろうけど 頼めば言い値で用意しちゃうの?
王都の屋敷を売り払った?
「伯爵さま。俺も来ました」
「ノモコくん。元気そうだね。ノモコくんが借金を肩代わりしてくれているから助かってるよ 王都の屋敷を売り払ったからそのお金を
返済にまわせるよ。 君のおかげで息子も生きている。
ありがとうね いつかお礼をするから 言い値でお礼するからね」
返済のために屋敷を売ったようだ。
それに言い値でお礼って・・・
まともだと思ったが撤回する。
しっかりした執事がいないと伯爵家つぶれそう。
「こちらの人は誰かな」
「伯爵さま。初めまして。ワダヘイサクといいます。町で喫茶店をやっています」
「そうか。頑張ってくれ。困ったことがあったら何でも相談してくれよ。必要なものがあったら言い値で用意するからね」
これはやばいぞ。
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