第104話 モブたちの修行





モブズはサーゼリ村の南の森に修行に来ていた。


魔物を倒し強くなるため3対1での戦闘スタイルを覚える為だ。


すると以前町でみかけたゴロツキに絡まれていた女性がゴブリン1匹と対峙していた。


町娘A

「魔物がー!」


モブズ

「助けるぞ」

「おう」

「やろうぜ」


ゴブリンのうしろから そっと近づく3人。


ドガ!バコ!バキ!ビシ!ビシ!パチン!パチン



うしろからゴブリンをフクロタタキにして これでもかというほど完膚なきまでに叩き潰した。



「お嬢さんケガはありませんか」

「さぞ怖かったでしょう」

「もう大丈夫ですよ」



町娘A

「助けてくれてありがとうございます。わたしは大丈夫です。あまりにもオーバーキル(やりすぎ)なのでびっくりしました」



「オーバーキルくらいがちょうどいいんですよ」

「ケガがなくてよかったです」

「町まで送りやしょう」



3人でゴブリンを完膚なきまでにフクロタタキにした この戦い方こそ「俺たちのスタイルだ!」と自信をもった。







しばらくすると 以前町で見かけて  さらに森で見かけた女性がまた同じゴロツキ3人に絡まれていた。



町娘A

「やめてください」



ゴロツキ

「へい ベイビー俺たちとナウでヤングでハッピーなことをしようぜ」

「たのしいところにつれてってやるぜ ハニー」

「夜明けのキャベツ寝太郎を食べようぜ セノョリータ」



モブズ

「よし たすけるぞ」

「おれたちは強くなった」

「もう負けないぜ」


モブズ

「「「おい そこのゴロツキども」」」


ゴロツキ

「「「なんだ?」」」


モブズ

「そこのお嬢さんが嫌がってるだろ手をはなせ」

「トイレにいって洗ってない手をはなせ」

「だからキャベツ寝太郎じゃなくて玉ねぎ寝太郎にしろっていってるだろ」


町娘A

「助けてください」


ゴロツキ

「またおまえたちか」

「手は洗ってるよ!またやられたいのか」

「俺はキャベツ寝太郎派なんだよ!痛い目みるぞ」



モブズ

「ちょっと言ってみただけですから」

「戦おうなんて滅相もありません」

「おわびにお金を差し上げますから」


手揉みしながらモブズはペコペコする。



ゴロツキ

「そうかそうか」

「金をくれるか」

「ありがたくもらってやるよ」



モブズ

「お一人できてもらえますか」

「こっちにお金ありますから」

「お二人は女性を口説いていてください」


ゴロツキ

「おまえら口説いてろ 金もらってくるわ」


町娘A

「そんな!」


路地を曲がって死角になるところに1人を呼び出した。



「!」



ドガ!バコ!バキ!ビシ!ビシ!パチン!パチン



モブズ

「もう一人きてもらえますか」

「大事なお話がありまして」

「お一人は女性を口説いていてください」



町娘A

「そ、そんな助けてください」


ゴロツキ

「おまえ口説いてろ おれが行ってくる」



路地を曲がって死角になると



「!」



ドガ!バコ!バキ!ビシ!ビシ!パチン!パチン





路地からモブズが出てきた。


モブズ

「このまえはよくもやってくれたな」

「大事なお話があるぜ」

「もう女性を口説かなくていいぜ」



拳をポキポキ鳴らす。


ゴロツキ

「2人はどうした」



モブズ

「向こうで寝てるぜ」

「お嬢さん助けに来ました」

「キャベツ寝太郎は食べれないぜ。覚悟しな」


ドガ!バコ!バキ!ビシ!ビシ!パチン!パチン!



・・・



モブズ

「今日の所はこれくらいで勘弁してやる」

「もう悪さはするなよ」

「これにこりたらまっとうになれよ」


ゴロツキ

「卑怯者め・・・」

「く、くそ・・・」

「ひれつな・・・」



モブズ

「勝てばなんでもいいんだよ」

「俺たちは正義だからな」

「ひゃーひゃっひゃっ」



やられたのは・・・ゴロツキだった

3対1の状況にして1人ずつフクロタタキにして勝利した。


前回と逆でボロボロに負けて倒れたままピクピクしているのはゴロツキたちだった。


「おじょーさん けがはありやせんか」

「悪党はやっつけました」

「気を付けて かえってくだせい」


「助けてくれてありがとうございます。わたしは大丈夫です。

あまりにも(あなたがたが)卑怯なのでびっくりしました」



「ほんとそうですね(ゴロツキを卑怯と思ってる)」

「もう大丈夫」

「退治しましたから」




モブズ

「あれ?」

「なんだ?」

「これって?」


タシンサ タシテ ボノクデは スキル「モブい三連星」を覚えた。



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ナレーター 森本◯オ風


よくわからない努力が 奇跡を 生んだ

まさに すぐそこに 奇跡はあった

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