第99話 町で情報収集
町に入り商業ギルドで露店の手続きをして出店した。
俺とマッキーの露店 シチュー
ノモコとモブ3人の露店 カレー
少し離れてケブヤの露店も出した ふわふわパン
俺の露店でケブヤを働かせると情報収集が出来ないと思ったからだ。
3つの露店で食物を出した。
「へい!シチューおまち!」
マッキーは元気に品だしする。
シチューを食べたドンセシュ町の人々は
「うまい!こんな食い物があったなんて!」
「俺も初めて食べたぞ!」
「クリーミーだ!うめー!」
「王都の高級料理店よりうまいぞ!」
「そうだろう。そうだろう。腹が満腹になるまで食べるがいい」
マッキーは元気だ。
ノモコ露店のカレーを食べた町の人々は
「悪徳商人に見えるが香辛料の料理だぞ!うまい!」
「ぼったくりかと思ったが違ったな!ピリ辛でうまいぜ!」
「3人組はチンピラかと思ったがまともだな!初めて食べる料理だがうめーぞ!」
「うまいカレーっすよ」
「新しい料理っすよ」
「高級料理を越える味っすよ」
タシンサ タシテ ボノクデも頑張っている。
この3人も店員やれるね。
シチューもカレーも行列が出来ていた。
「俺も食うぞ!」「わたしも!」「どこの料理なんだ!」
「どこから来た行商人なんだ!」
と大好評だった。
ケブヤのふわふわパンはというと・・・
「いらっしゃ・・・」
「うぎゃー!露店に野党がいるぞ!」「こ、ころされる!」「おたすけー!」
「悪魔がパンを売ってるぞ!」
「魔界のパンを売りに来たんだ!」「きっと毒入りだぞ!」「衛兵だ!衛兵を呼べ!」
ケブヤの露店は騒がしい。
カツラと服を忘れたのは痛かった。
ちょっと離して露店を出させてよかった。
他人のふりをしよう。
そして、夕方まで商売と情報収集をしてから隣町を出た。
馬車の中で情報を共有する。
ケブヤは意外に情報収集が優秀だった。
といっても外見の恐怖で聞かれたことに答えなかったら殺されると思ったのだろう。
聞かれていないこともしゃべってくれたみたいだ。
ネカオ子爵は超裕福で高利貸しをやってる貴族だということ。
そのおかげで町も裕福だということ。
いろいろな領主に金を貸して利息だけ返してもらうようにして金を吸い上げているとのことだ。
王家にも金を貸しているとか。
だから王子王女もネカオ子爵を詳しく知ってたのか。
そして利息を遅延するようになったら1括返済を迫り、貸した金額以上のものをいただくのだそうだ。
子爵を詳しい人間がたまたまケブヤの露店に立ち寄って話を聞けたようだ。
というか恐怖のあまり 勝手に洗いざらいしゃべってくれたようだ。
ケブヤでかした。
やっぱり普通にやって借金を返すのは難しそうだ。
借金漬けにして利息をとりながら さらに借金させて
払えなくなったころを見計らって一気に取るやり方だと分かった。
そのやり方なら利息分だけをとり借金はいっこうに減らない仕組みにできる。
いい顔をしてどんどん借金させてとどめを刺す。
極悪徳貴族といったところだろう。
現代世界の品物で手早く返済するのが早期解決になりそうだ。
調味料あたりがいいだろう。
白金貨3枚はあるので
残り2枚分を仕入れてきて領主に直接に売り付けて借金を返済する方法にしよう。
・・・・
ドンシュセ町で行商を終えての帰り道
町を出て、しばらく進むと
「そこの馬車とまれ!」
ガラの悪い集団に行く手をさえぎられ馬車を止められた。
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