第84話 王子と王女
第84話
油断してると いきなり下ネタを投下してくる第二王子に驚いたが
お店で王子と王女をもてなすことにした。
「いるかな」
「その声はチマキ町長ですね」
「そのとおりだ。王子と王女が帰ってこないから仕事を投げ出してきてみた」
いいのかね。
秘書ズが不憫だ。
「男爵もきたんだね。美味しい料理をいただいてるよ」
「ワキノ王子。ここの料理は絶品でしょう」
「うん。僕の股間も絶「言わせませんよ!」・・・」
チマキ町長が王子を黙らせた。
この王子は下ネタ王子と呼ぼう。
「兄さま。やめてください。はずかしい」
「ははは。いいではないか。たわむれだよ」
「ヘソノ王女。料理はいかがですか」
「美味しいわね。お城でも食べたことがない料理だわ。このカレーは最高ね。男爵はここの料理をいつでも食べられるのでしょう。うらやましいわ」
「い、いや・・・」
お預け中ですとはいえないみたいだ。
王子と王女は食べたことがない料理に嬉しそうだ。
王族を招けるような店じゃないから味で満足してもらおう。
「チマキ町長もいっしょにいかがで「食べる!!」・・」
誘ってみると即答だった。
お預けがきいてるな。
「お、おまちどうさまでした」
「おまちどーさまです、す」
ミマファズが緊張しながら品出しする。
「ありがとう」
「ありがとう」
王族だからグラスコップをいいやつにしてみた。
ワンコインショップで300円で売ってるグラスコップだ。
「これは!なんと!こんな精巧で透明なガラス細工は見たことがない!」
「すばらしわ!これはどこで手にいれたの?」
「これは海の向こうの品物です。たまたま仕入れることができたんです」
別の世界のものだけどね。
「このグラスもうないの?王宮に譲ってもらえないかしら」
「僕からもお願いするよ。これは実にすばらしい」
「合わせて20個ありますのでお譲りします」
「ありがとう!代金はのちほど送るわ!」
「ありがとう。父(国王)に君のことを伝えておくよ」
「こちらこそ。ありがとうございます」
緊張の連続だよ。
早く町長の屋敷に行ってくれないかな。
まてよ。
褒賞金 白金貨2枚(金貨200枚) それと地球製品を王族に売ったら借金一括返済できるんじゃ?
王族ズにグラスの代金を聞く。
「すいません。ぶしつけで申し訳ないのですがグラスの代金はいかほどになるでしょうか?」
「そうだね。寸分狂いのないものが20個セットになっているから金貨30枚くらいだと思うよ」
王子が言う。
20個で6000円のコップが金貨30枚!
「もし他にもいい品があったとしたら買われますか?」
「そうね。わたしたちですべては決められないわ。今回は捕縛の褒賞で来ているから」
「このグラスは王宮で使いたいと思ったんだ。父も絶対に気にいるからね」
なるほど。
やはりキース子爵に売りつけるしかないか。
王族ズにキース子爵の噂をきく。
「いい噂は聞かないわ。 でもやってることは違法じゃないの。 借りたお金は返す。 借りたお金には利子がつく。 利子も1割なら正当なことをしてることになるから罪に問えないわね」
「キース子爵は頭が切れるからね。狡猾に金貸しをしているんだ」
キース子爵は有名で王子王女もよく知っていた。
違法ではないから子爵に手を出せないのか。
ちょっとしたことの理由を話した。
それを片付けてから王都にいくことも話した。
チマキ町長に教えてもらったのだがこの国に裁判制度があった。
そしてもしものときは王都の裁判をすることを話した。
「そのときは全面的に協力するわ」
「僕の股間も全面的に協・・むぐむぐ「言わせないわよ!」・・・」
王女は王子の口にパンを押し込んだ。
王子は懲りないな。
「ねえ 新メニューを出そうとしてるんでしょ」
王女が聞いてきた。
「なぜ それを?」
「噂よ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます