第74話 町発展の案
第74話
「ヘイサク殿 それはすばらしい!」
「きょうだい。俺の商会を使ってくれるのか」
「きょうだいゆうな。借金問題が解決したらだぞ」
ノモコは涙を流して俺の袖で涙を拭こうとしている。
放せっての。
いわゆる業務用スーパーの元締めをノモコにやらせることにした。
あっ そういえば ノモコから魔法袋をとりあげたんだった。
魔法袋なしで卸屋はきついだろう。
卸屋をやるときに魔法袋小サイズをノモコに貸そう。
業務用スーパーで稼いでもらって
そのうち魔法袋は自力で買ってもらおう。
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ノモコが俺を狙ったのは
ノモコ商会はいろいろなものを販売していたが
一時期ステンレス製品ガラス製品を見る機会があってその精巧な作りに驚いたそうだ。
そして何よりも寸分狂わず同じ大きさであると噂されていたためヘイサクの店に買いにいった。
しかし開店時のみの販売だったので買えなかった。
見たこともない品物に危機感を覚えてヘイサクの店を調べさせたが喫茶店でこれまたすごい飲食物をだしていたのでさらに商売の危機を感じて襲撃したのだそうだ。
「きょうだいが町からいなくなれば またうまくいくと思ったんだよ」
といっていたが、
そもそもステンレス製品やガラス製品を町で販売したのは1回だけなのに それに料理だってノモコには関係ないだろうに。
あったのかな?・・・
ノモコ商会は借金返済(利息の工面)のため高額で販売して客が減り、ヤシロコを雇うのに金を使い 手元に資金を残していなかった。
ヤシロコ雇うくらいならその金を持っとけっての。
ちなみにヤシロコ雇った金額は白金貨1枚だそうだ。
そこまでして俺を排除したかったのか。
まったく。
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「料理法なんですが故郷の食材や調味料を使わないと出来ない料理なので仕入れてきます。それを食堂連合に卸してその食材や調味料で作ってもらえば同じ味でおいしい料理が出来ます」
「すばらしい!そして他領から人がくれば町も栄える」
「きょうだい すごいぜ!」
「町発展の案は借金を返済してから行いましょう」
「了解した」
「わかったぜ」
借金返済の案 と 町発展の案
借金返済後に町発展の案を実行することにした。
こうして町の食堂連合に地球の料理を広める計画をたてたのだった。
地球の料理をペッギリニ町の特産品にするために。
でも、まずは借金だ・・・
・・・・
ノモコの件に話がついたこともありケブヤに話す
「いろいろ助かったよ。ありがとな。たまにでいいから店で働かないか?人手がほしくて」
「そうだな。俺でよければ手伝ってやるよ」
デカマッシュメイドはこれからもルフダンワ亭に現れるのだった。
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