第67話 チマキ町長の店番 後編
第67話
「ケーキ1丁 おまち」
「おまちじゃないよ! なんでケーキなの!」
「これケーキです」
「見ればわかるよ!これ見て おいしそうなボアの串肉だね~・・・なんて思わないでしょ!」
「注文の品です」
「おれは注文してないでしょ! おれはクリームパンとオレンジジュースを注文したの! でもあなたがケーキとサイダーを注文取ろうとしたんでしょ!」
「そのケーキがこれですね」
「そうだけど。ケーキなんてまってないよ!クリームパンとオレンジジュースだよ」
「かしこまりました」
「サイダー1丁おまち」
「かしこまりましたっていったのに かしこまってないでしょ! もってこないでって!!俺はクリームパンとオレンジジュース注文して あなたはかしこまりましたって言ったでしょうに! なんでサイダーもってくるの!」
「ケーキだけだと注文がたりなかったなと」
「そうゆう問題じゃないよ!! よくきいて! おれは最初にクリームパンとオレンジジュースを注文したの! でもあなたがケーキとサイダーをもってきたんでしょ! 」
「ここにあるケーキとサイダーですね」
「そうだけど・・・。でもそれは注文してないでしょうに! クリームパンとオレンジジュースを注文したんだよ!」
人の話を聞かない新人店員がケーキとサイダーを持ってきてしまった。
クリームパンとオレンジジュースはあきらめて これでいいかと思ったツシイタウコフ。
「ケーキとサイダーもってきちゃったから これでいいよ」
彼はあきらめてケーキとサイダーを飲食しようとした。
「クリームパンとオレンジジュースおまち」
「どつくぞ!!」
「どつかれたくありません。なに怒ってるんですか」
「怒るにきまってるでしょ!! あなたが注文してない品物もってくるからでしょ!!」
「お客さんいまクリームパンとオレンジジュースを注文したっていいましたよ」
「いったけどさ!いったけどさ! ケーキとサイダーはあんたが勝手に持ってきたの!! 」
「ここのケーキとサイダーですね」
「そう。これとこれね。 持ってきちゃったからこれでいいよっていったの!
でもほんとはクリームパンとオレンジジュースがよかったの!」
「それはこのクリームパンとこのオレンジジュースですね」
「そうだよ」
「お客さんテーブルの品ぜんぶ注文してるじゃないですか」
「ふざけてんのか!! 最初の2品は注文する気がなかったのに持ってきたから仕方なくそれでいいやっていったんだよ!! でも俺はクリームパンとオレンジジュースがよかったんだよ!!! ・・・はぁはぁ・・・ 」
興奮のあまり息を切らすツシイタウコフ。
「とんでもない店員がいたもんだ。まったく・・・」
「ホールケーキとカレー おまち」
「はったおすぞ!!!!!!!」
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ナレーター 森本〇オ風
彼の 名前は ツシイタウコフ。
不幸に会いやすい 体質の 持ち主だ。
しかし これは プロローグに すぎなかった。
こから先 彼は 様々な不幸に 出会うのだが 彼は まだ それを 知らない。
ちなみに 机の上に 並んだ品物は 代金を払い お持ち帰りした。
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「おれはクリームパンとオレンジジュースだけでよかったんだよ・・・」
つづく・・・
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